Java Expert+gihyo.jp Presents Sun Microsystems, Inc.スペシャルインタビュー集

Sunのグローバルビジネス戦略 “Volume drives value”

Volume drives value

「Sunが取り組んでいるものの1つに、スタートアップ企業の支援があります。これは、設立4年未満、従業員数100人以下という条件で、Sunが認定したスタートアップ企業に対して、各種サポートを行うもので⁠SSESun Startup Essentialas)⁠と呼んでいます。

認定された企業は、Sunの各種製品を特別価格で購入したり、Sunのエンジニアによるサポートを受けるなど、各種ベネフィットが用意されています。また、ハードウェア購入まで必要がない場合でも、Sunのハードをホスティングとして利用したり、また、ホスティングベンダと協力して、さまざまなサービスを展開していく、といったことが可能です。

SSEでは、Sunは直接的にすぐ利益を求めているわけではなく、多くの可能性のある企業に私たちの製品/技術を使ってもらい、その結果として会社拡大、利用者の増加とともに、私たちのビジネスが大きくなり、そこに価値が生まれることを目指しています。

これは、⁠Volume drives value(量こそ価値である)⁠という私たちの理念に基づいた考え方です。

SSEは、2006年11月にアメリカの企業を対象にスタートし、続いて2007年8月に中国/インドの市場を対象としました。今後はヨーロッパへの展開を狙っています。日本はつねに候補の1つとして挙がっており、今後日本での展開も検討したいと考えています⁠⁠。

Vice President, Marketing Market Development、Juan Carlos Soto氏。
同氏はProject JXTAのマネージャーを務めるなど、技術にも精通しています。
Vice President, Marketing Market Development、Juan Carlos Soto氏。同氏はProject JXTAのマネージャーを務めるなど、技術にも精通しています。

eco innovation

「今、私たちが掲げている戦略として⁠eco innovation⁠があります。これは「economy(経済⁠⁠」と「ecology(環境⁠⁠、2つの⁠eco⁠を意識した取り組みを意味します。

仮想か技術などを中心とすることで、1つのハードウェアに対する使用稼働率は高まり、物質的な投資に対しての費用対効果が高まります。その結果、電力を節約することにもつながり、それは環境に優しいということへつながります。このように、仮想化や統合化といった技術的な戦略から、2つのecoを改善していきたいという、私たちの目標の現れです。

最近の技術で言えば、Chip Multithreading TechnologyやProject Blackboxもそれを具現化した技術、製品と言えますね⁠⁠。

オープン化とともに広がるSunの技術

「今、Sunは良い方向へ進んでいます。その理由の1つにここ数年推進している技術のオープン化、オープンソース化です。とても大きな決断ではありましたが、市場からの評価は高く、また、多くの開発者にとっても快く受け入れられています。

ぜひ開発者の皆さまには、私どもSunが提供する技術/製品に触れていただき、皆さまのニーズに合わせた形で活用していただきたいです⁠⁠。

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