2007年のOSS

私とFLOSSと仮想化と(順不同)

ある日のメッセンジャーで、何の気なしに編集の方と話をさせていただいてたら、こういういう具合の依頼が。容赦なく書いてたらえらい分量になったので、適度にまとめたりしてたらこんな感じに。私が日常的に思ってることの一部、ということでお気軽にどうぞ。

入り口としてのオープンソース~今日から誰でもにわか職人(笑)

「情けは人のためならず」と言いますが、⁠めぐりめぐって己がため」と続くことはあまり知られていません。以前から意識してはいましたが、フリーソフトウェアやオープンソースソフトウェア(FLOSS)に関わってみて、このことをことさら強く意識するようになりました。

FLOSSに関連して、私自身がこれまで実施してきたことは、人によっては「それ誰でもできるじゃん」とか「そんなんならオレでもできるよ」とか思ったり、という感じになることが多いと思ってます。

やっていることの1つ1つを取ってみると、別に特殊なことは何一つなかったりします。特殊なことをできるのは、それはそれですごいですが、私の場合は「あたりまえのこと」をやってきた、ただそれだけです(最近さぼり気味ですが…(すみません⁠⁠。

ということで、今からでもカジュアルにFLOSSに接することができれば、あなたも今から「にわか」職人です。あとは「にわか」が取れるように頑張りましょう。もちろん私も、ですが(苦笑⁠⁠。

2007年はどうなる?~仮想化はまだまだ熱く、この分野のFLOSSもまだまだ熱い

私は占い師ではないのでよくわかりませんが(笑⁠⁠、ここ最近の動きを(可能な範囲で)見ていると

  • プログラム開発環境
  • 仮想化環境(仮想マシン)

というあたりが脚光浴びてるなぁ、という感じはしています。開発環境は疎かったりしますが、仮想化についてはそれなりに長いこと見ているので、少し仮想化関連のお話を述べてみましょう。

筆者は、仮想化環境についてはメインフレームあたりから「おもしろいなぁ」と思っており、⁠UNIX環境やPC環境ではどこまで行けるかな」ということを思っていました。

以下はエンジニアとしての見方ですが、仮想化環境まわりは、停滞しつつあるシステム基盤まわりのエンジニアを(良い意味で)刺激するという点でも注目しています。あらゆるものが仮想化という概念のもとでカプセル化され~現時点でOSが上位アプリケーションに提供する機能の部分で実現されている部分もありますが~、さらに低いレイヤでのカプセル化が実現されれば(もうされているところもありますが⁠⁠、⁠それが良いか悪いかはおいといて)さらに刺激的なものになるのかな?とか思ったりします。

 あらゆる仮想化が進むと例えばこんな感じに?
図1 起動画面

そして、仮想化環境を実現するための部分も、それを管理するための機能もそれぞれ開発が進み、分化していくのかな?とか思ってたりします。現在はまだ「期待しすぎ」感のある仮想化技術ですが、今後競争・発展を遂げることは間違いないでしょう。そして、今は仮想「マシン」がホットですが、仮想マシンの足回り(物理的な構成にとらわれない仮想ストレージや仮想ネットワークなどの新しい実装や利用)が今後どうなるか?というあたりもやはり見所ですし、このあたりは(これまでの動きも併せて)産学ともに何らかの形の動きが見えるところでもあるというのが私の見立てです。

もちろん、商用製品だけではなく、FLOSSの世界でも動きがあるでしょうし、そういう動きがないとやはり「怪しいベールに包まれた独自の世界」だけではどうも元気が出ないので、そうなってほしいところでもあります。仮想マシンの世界だとXenが熱いですが、それ以外の部分もぜひ熱くなってほしいところです。これは予想というよりはむしり「期待」ですね。

2007年は「私」は何をやっていきたい?~やりたいことをやるだけ~

「入り口」⁠にわか職人」⁠仮想化」という「まったく脈絡のないコトバの羅列」になってたりしますが、結局言いたいことしか言ってません(笑⁠⁠。私としては、自分が『趣味として』やりたいことをやりつづけられれば、というところです。

もちろんそのためには、性に合わなくても必要なことを(文句言いながらでも)やる、という必要があるのですけどね。そういう苦労があってこその「楽しみ」じゃないですか(笑⁠⁠。

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