アジャイル トランスペアレンシー ~アジャイル開発における透明性の確保について~

APPENDIX 2 ワークアイテム管理、ソース・コード管理、構成管理、ビルド管理を統合した次世代チーム開発プラットフォーム「IBM Rational Team Concert」

チームで協調してソフトウェア開発を行う場合、プロジェクトマネジメントツールの存在は不可欠なものになりつつあります。商用・オープンソース含め様々なツールが存在するものの、ソフトウェア開発を効率的に進めるうえではやはりソフトウェア開発専用のツールに軍配が上がります。そうした専用ツールの一つとしてお勧めしたいのが、Rational Team Concertです。Rational Team Concertは、単なるプロジェクトマネジメントツールに留まらない、コラボレーションプラットフォームとも呼ぶべき様々な特徴・機能を備えています。

Rational Team Concert の特徴

■Jazz テクノロジーをベースとした次世代コラボレーション・プラットフォーム
■チームのコラボレーションを強化する鍵「ワークアイテム管理」と充実したソース・コード管理機能、ビルド管理機能
■プロジェクトの健全性をリアルタイムに、様々な視点から可視化
■さらなる機能拡張―" Rational Team Concert 2.0へ
■Rational Team Concert Express-Cは10ユーザーまで無料、jazz.net よりダウンロード可能

次世代コラボレーションプラットフォーム「Rational Team Concert」

Rational Team Concertは、効率的なソフトウェア開発を実現する次世代コラボレーションプラットフォームです。ソースコード管理、構成管理、ワークアイテム管理、ビルド開発など、チームメンバー間の協調作業を促進するための様々な機能が備わっています。プロジェクトの進捗状況をリアルタイムに表示する可視化機能も充実しています。

プロジェクト運営に必要な機能は、プロセステンプレートとしてまとめられており、従来型の開発はもちろん、スクラムなどのアジャイル開発もスピーディに開始することができます。

Rational Team ConcertはJazzプロジェクトのプロダクト

Rational Team Concertは、IBMのJazzプロジェクトで開発されています。Jazzプロジェクトにはデザインパターンで知られるエリック・ガンマも開発者として参画おり、現在もっとも将来性を感じさせるプロダクトの一つと言えるでしょう。

Jazzプロジェクトでは他にも、Rational Requirements Composerという要求定義のためのツールや、Rational Quality Manager and Rational Test Lab Managerという品質関連のツールも提供されており、Rational Team Concertとスムーズな連携が可能です。

チームのコラボレーションを強化する鍵「ワークアイテム管理」

Rational Team Concertは、チームのコラボレーションを実現するために、ワークアイテム管理、ビルド管理、ソフトウェア構成管理などの機能をWeb2.0ベースのアプローチで実現しています。チームメンバーは、ポータルを通じてニュースやイベント、現在のビルド状況、作業中のアイテム、要請された変更といったプロジェクトの情報にスムーズにアクセスできます。また、チームメンバーは作業中のアイテムを確認したり、オンライン上のメンバーとコラボレーションすることができます。

Rational Team Concertは、誰が、何を、いつ、なぜ、といった情報を各ワークアイテムと関連付けて捉え、チームメンバー間でワークアイテムを共有する際に必要となるコンテキストを提供します。また、チームのプロセスおよびプロジェクトルールに従って個々のワークアイテムの進捗を表現するグラフ等が自動的に生成され、進捗をトラッキングすることができます。さらに、承認やディスカッションがサポートされているため、コードレビューや承認のスケジュールどおりの実行と、チームメンバーの同期を維持管理できます。

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充実したソースコード管理機能、ビルド管理機能とプロセスガイダンス機能

Rational Team Concert は、 バージョン管理、ワークスペース管理、ビルド管理機能を備えています。チームは、個人ワークスペースと共有ワークスペースの組み合わせによって、公開すべき作業とそうでない作業を分けることも容易です。また、包括的なビルド管理機能が備わっているため、ソフトウェアのビルドを効率的にスケジュールし、実行することができます。ワークアイテムと変更セットのトレース機能もあるので、ビルドが失敗している個所の識別も容易です。

さらにRational Team Concertには、プロセスの自動化およびガイダンス機能があります。あらかじめ定義されているプロセスモデルのいずれを使用しても、作業開始後にルールを定義したり、改良することができます。

レポートの自動生成とリアルタイムな可視化で、工数削減とプロジェクトの健全性を確保

Rational Team Concertは、自動データ収集およびレポート機能を備えているため、プロジェクトをリアルタイムに可視化することができます。時間のかかるレポート作成タスクが不要となり、プロジェクトの進捗を把握しやすくなります。また、プロジェクトライフサイクルの早い段階で、プロジェクトのトラブルシューティングをすることが可能になります。

さらなる機能拡張
Rational Team Concert 2.0へ

IBM のソフトウェア開発では、大多数のチームでもRational Team Concertが使用されています。最新リリースの2.0 では、新しく追加されたEnterprise Editionで、ユーザー数無制限の大規模開発への対応が行われました。また、スクラムプロセステンプレートの追加、Rational QualityManager、Rational Requirements Composerとの連携強化、さらに、Visual Studio、RationalClearCase、Rational ClearQuestとの連携も強化されました。

規模の大小を問わず、ソフトウェアライフサイクル全体を通じて、より高い生産性と品質を目指す、コラボレーティブ・アプリケーション・ライフサイクル・マネージメント(CALM)の実現に向けて、Rational Team Concertはさらに進化を続けます。

「Express-C」版は10ユーザーまで無料

Rational Team Concertの「Express-C」版は、10 ユーザーまで無料で試用することができます。ぜひ、USのjazz.net、もしくは下記のJazzポータルよりダウンロードしてください。

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