iOSデバイスのアプリケーション開発は、Mac OS X用アプリケーションの『Xcode+iOS SDK』で行います。Mac OS Xを、アップルの販売するハードウェア以外で起動させることは、ライセンス違反になります。そのため、必然的にiOSアプリ開発は、MacBookやiMac上で行うことになります。
Web PIは、さまざまな開発用ツールやサービスをUI画面で選択して、まとめてインストールすることができるアプリケーションです。上記の残り2つのソフトウェアも一度にインストールすることが可能です。
本記事ではこちらを利用して、Visual Web Developer 2010 ExpressおよびWindows Azure SDK for .NETはWeb PIからインストールします。もちろん、Web PIを使わずに個別にインストールすることも可能です。
Visual Web Developer Express 2010は、無償版のVisual Studioになります。有償版のVisual Studio 2010をお持ちの場合は不要です。その場合は、予めインストールしておき、以降の手順では『Visual Web Developer Express 2010』は除外してください。
Web PIをインストールして起動すると、インストールアイテムを選択する画面になります。「プロダクト」の「ツール」から「Visual Web Developer Express 2010 SP1」と「Windows Azure SDK for .NET」を追加します。後者を追加すると、自動的に「Windows Azure Library for .NET 1.6」も「インストールするアイテム」に追加されます。
上記のツールをインストールすると、ASP.NET MVC 3(ASP.NETベースのWebアプリケーション開発用コンポーネント)だけでなく、IIS(Internet Information Server)とSQL Server 2008 R2をベースにしたWindows Azureの“コンピュート”機能と“ストレージ”機能、それぞれのエミュレータが同時にインストールされ、利用することができます。
Visual Web Developer Express 2010を起動して、テンプレートから選ぶだけで、前回紹介したWebロール用のアプリケーションのスケルトンプロジェクトを生成され、そのままデバッグ実行することができます。
iOS開発環境
前回も紹介したとおり、iOSアプリケーションの開発は、Mac OS Xアプリケーションと同様にXcodeによって行います。