システム開発にもさまざまありますが、
また、
選定時に着目すべきこと
まずは、
- 処理フロー・
設定項目は希望通りか - 項目は加減できるケースが多いですが、
処理フローはほぼ決め打ちなので、 開発スタイルに合うか検討しておきましょう。 - 権限管理を適切に行えるか
- プロジェクトに関わる人が増えてくると権限管理が必要になります。役割分担
(ロール) を適切に設定できるか見ておきましょう。 - 複数プロジェクトを扱えるか
- 対応していないBTSでは、
プロジェクトごとにインストールしなくてはなりません。 - レポートの出力形式
- レポート出力が充実していると、
顧客への報告が楽になります。 - データインポート、
エクスポートの対応状況 - 定期的にバックアップを取る必要がありますし、
何らかの都合でBTSを引越しするかもしれません。 - インストールは容易か?
- BTSは準備が面倒というイメージがありますが、
導入を楽にするためにパッケージ化されているものもありますので、 探してみると良いでしょう。 - 日本語のヘルプ・
インストールマニュアルがあるか? - 当然ですが、
日本語対応しているものでなくては使えません。ドキュメントが日本語化されているようでしたら本体も対応済みと考えられます。 - 馴染みのある言語で書かれているか?
- 機能を拡張したり、
不具合を修正したりすることになるかもしれません。 - データを使いまわせるか
- 乗り換えを意識して他のBTSがデータのインポートを受け付けているケースがあります。
実際に使ってみてどうも合わないと思ったとき、
途中で乗り換えることができます。 - 高機能過ぎないか
- 要求を満たす限り、
最初に使うBTSはシンプルなほうがよいです。 - 見易さ・
デザイン - 毎日使うツールですから、
見た目の印象も考慮にいれてよいと思います。テンプレートを編集可能なBTSもあります。
メジャーなBTSとその特徴
以下に比較的メジャーなBTSと特徴をご紹介します。
Webベースのもの
- Bugzilla
- 当初はNetscapeの社内で使われていたものが、
1998年8月にオープンソース化されたものです。歴史が古く利用実績が多いBTSです。Perlで実装されています。 - MANTIS
- 一般に人気のあるBTSで、
Kenzaburo Ito氏によって開発されたWebベースのオープンソースのBTSです。PHPで実装されています。 - Trac
- エンジニア寄りの人に好評なBTSで、
バージョン管理システムやwikiと合体したプロジェクト管理システムというべきものです。Pythonにより実装されています。日本では、 Windows上へ楽に導入できるTrac Lightningも提供されています。 - RedMine
- Tracに似た機能を持つオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。Ruby on Railsで記述されています。Railsの流行と共に人気が高まっています。
Webサーバ不要のもの
- GNATS
- 旧式ながらWeb、
Emacs、 メールなど、 多様なインターフェースを持つBTSで、 Linux上で動作します。 - GNATSをメールインターフェースで使った例として、
apache. orgでの使用例 があります。 - Papilio
- Eclipseのプラグインとして提供され、
Webサーバ不要のBTSです。他の端末と同期して動きます。
導入にあたって確認しておくこと
BTSの目星がついたら、
- 推進担当者を決める
- 下調べや、
設置、 教育などにそれなりのコストがかかります。日々忙しい業務の片手間でやるのは厳しいので、 担当者を決めて作業時間を割り振るべきです。 - 設置場所の確保
- まずはサーバなど物理面の手配です。軽量なBTSであれば、
低スペックの余っているPCでもいいでしょう。 - セキュリティポリシーに抵触しないか運用形態を確認する
- 重要な情報を取り扱いますから、
社内からのアクセスに限るなど、 セキュリティを考慮しなくてはいけません。どのように運用するかを確認しましょう。 - 導入時期・
案件 - ちょうどテストフェーズの案件があるから、
と慣れないものをいきなり導入すると失敗の元です。小さめの新規案件から試してみましょう。 - 導入のメリットを周知しておく
- 会社の文化としてBTSが定着するまで時間がかかります。なんとなく導入するのではなく目的を明確にして乗り切りましょう。メンバーの同意を取り付けておくのもお忘れなく。
導入の落とし穴
さて、
変化を好まない管理職やスタッフの反対に遭うケース
主に導入のメリットが浸透しておらず、
訓練コストの不足による混乱
慣れないうちはチケットを一枚書き上げるのも一苦労です。今まで通りメールで送るのが楽なんだけど、
まとめ
今回はBTSの選定と導入のコツについてご案内しました。導入で一番重要なのは、
次回からは、