BTSの選定とセットアップが終了したら、
最初にやること
MLの準備
チケット全体の動きをメールで流したい場合は、
プロジェクトの作成
最初にやることはプロジェクトの作成です
項目のカスタマイズ
プロジェクトの性質により、
メンバーの追加
プロジェクトにアサインされているメンバーを登録します。役割に合わせて権限を設定しておきましょう。
このときサブ管理者を任命してメンバーの追加登録を代行して貰えるようにしておくと便利です。
BTSのURLをすぐわかるようにしておく
運用開始のときにBTSのURLをメールでメンバーに通知するわけですが、
テスト用チケットを流す
準備が整ったらメンバーにBTSを触ってもらいます。このときただ触っておくように連絡するより、
約束事を決める
ただ漫然とBTSを使い始めると、
処理フローを決める
チケット処理の流れについて、
NEW | 報告されたばかりの問題で、 |
ASSIGNED | 修正担当者に割り当てられた |
RESOLVED | バグは修正されて確認待ちになった |
VERIFIED | 修正が確認された |
REOPENED | バグが再発した |
CLOSED | 完了した |
SUSPENDED | 何らかの理由により保留となっている |
社内プロジェクトの場合
- チケットの割り当てはメンバーで調整してよいか、
プロジェクトマネージャのみに限るか? - 重要度、
優先度の変更はメンバーも調整してよいか、 プロジェクトマネージャのみに限るか? - 修正の確認は起票したテスト担当者かプロジェクトマネージャに限るか?
- クローズできるのはプロジェクトマネージャのみに限るか?
などを決めていくと良いでしょう。
受託開発の場合
受託開発であれば、
チケットの確認やクローズの権限をクライアントのアカウントに付与する形もよくあります。クライアントにとって不必要な部分は閲覧のみできるようにしておきましょう。いずれにせよ、
処理ルールを決める
メンバーはアサインされたチケットを優先度に従って処理することになりますが、
- コメントをどの程度書くか?
(最低限、 後から見直してもわかるくらい書くのがオススメです) - 「緊急」
のものは原則当日中に処理するか?
など、
認識のズレやすい点について
- 処理方法
(結果) 一番ズレやすいのが、
closeのときに選択する処理方法 (結果) の選別かと思います。 処理方法は大体以下の通りです。
NOT FIXABLE 解決方法が見つからないので修正不可能 INVALID この問題はバグではない WONTFIX 修正しない DUPLICATE 他のチケットと重複している WORKSFORME 'Works for me.' 「私の所では動作した」 のことで、 問題を再現できなかった場合に使います。 特定の処理方法
(VERIFIED、 DUPLICATE以外) は判断しにくいものですので、 マネージャが判断すること決めるとブレがなくなるかもしれません。そんな細かいところまで気にしなくても、 いずれにせよ問題は解決したのだから処理方法などどうでもいいと感じるかもしれませんが、 正確に記録しておくと後で統計を取り利用することができます。 BTSの使われ方やプロジェクトの状態を示すデータが取れますので、
特に専門のQAの方はここをきちんと整理しておくと良いでしょう。 - 重要度と優先度
明確に区別しにくいのが重要度と優先度です。ほとんどの場合重要であれば優先度も高いので、
軽い使い方であれば片方あれば十分かもしれません。一致しない例としては、 サーバを乗り換えた時の旧HDDのデータ削除などですと重要度は高く優先度は低いでしょう。クライアントの要望はすぐ修正するように、 軽微な改修でも優先度を上げておく、 などの使い方が一般的でしょうか。
心理的な障壁を取り去ろう
BTSを使うとき、
- プロジェクトのロゴマークを入れる
多くのBTSでロゴマークの設定ができます。ぜひプロジェクトのロゴに入れ替えましょう。親近感がわくとともに、
複数プロジェクトを取り扱っている場合取り違えにくくなります。 - 背景を入れ替える/CSSを設定する
配色をコーポレートカラーなどにすれば、
違和感を感じさせずに導入できるでしょう。 - 一言メッセージを設定する
Bugzillaでは、
ヘッダに一言メッセージをランダムに表示できるようになっています。労わりのメッセージやジョークを入れてみましょう
まとめ
今回は運用の開始時に行うべきことをご案内しました。物事は最初が肝心とも申しますので、