CakePHPの入門書「Fast CakePHP」が発売されました!
2008年1月9日に、拙著として本連載内容を踏襲したCakePHPの入門書『Fast CakePHP(技術評論社)』が発売されました!
本書の構成は以下の通りです。
- Chapter 1:CakePHPってなに?
- CakePHPの特徴や機能を解説します。
- Chapter 2:CakePHPを使いこなすための基礎知識
- PHPのおさらいと、フレームワークの基礎知識、MVCモデルの基礎知識を解説します。
- Chapter 3:CakePHPの開発環境を整える
- PHP開発環境と、CakePHPのセットアップ手順です。Windowsの場合はXAMPPを使い、CentOSの場合はyumレポジトリを使います。
- Chapter 4:入門 CakePHP
- CakePHPの特徴をおさらいし、よく使う機能のリファレンスを提示します。
- Chapter 5:作ってみようCakePHPアプリケーション
- 本連載内容を踏襲したアプリケーション開発手順です。
- Appendix:CakePHPの情報源
- CakePHPの最新情報を追ったり、有用なTIPSが盛りだくさんのサイトをご紹介します。
この『Fast CakePHP』は、技術評論社の人気シリーズ「LLフレームワークBooks」の第4弾にあたる本で、CakePHPとPHPの入門書という位置付けになっています。PHPの入門書も兼ねているので、環境の準備もPHP部分も含めると、CakePHP半分・PHP半分、という構成になっています。書き下ろしがほとんどで、本連載記事の内容も含まれています。
とくにこだわったのは「つまずかずにCakePHPを始められること」と「どういうフレームワークなのかを俯瞰(ふかん)できること」でした。フレームワークというものは、どのフレームワークを選ぶかで悩み、そしてどんな簡単なものでも一度始めたらそれなりの労力が必要です。そんな苦労をなるべく抑えるべく、具体的には「コラム部の文章をブログちっくに」「離陸までの解説とチュートリアルの詳細度を、必要最小限に」してみました。
まだCakePHPを始めていない方は、ぜひ本書を足がかりにチャレンジしてみてください。どうぞよろしくお願いいたします。
第2回CakePHP勉強会が開かれました!
そして2008年2月20日には、有志によるCakePHPの勉強会として「第2回CakePHP勉強会」が東京都内で開かれました。約50名の枠が2時間で埋まるなど日本のCakePHPの盛り上がりを実感したイベントでした。私も主催をお手伝いさせていただきました。
第2回CakePHP勉強会で発表されたプレゼンをご紹介いたします。
addons.mozilla.org@CakePHP
Firefoxの拡張機能などでおなじみの「addons.mozilla.org」は、実はCakePHP1.1で作られています。yandodの日記の安藤祐介氏によるプレゼンで、規模感やクエリキャッシュの工夫、コーディングスタイルの解説に加え、さらには開発スタッフへのインタビューもされています。
発表資料はhttp://d.hatena.ne.jp/yandod/20080220/1203527772からダウンロードできます。
ニフティトピックイット@CakePHP
こちらも開発事例として、ニフティ株式会社の寺元和彦氏による「トピックイット:@nifty」のご紹介です。なぜCakePHPを選んだのかや、パフォーマンスへの注意点なども解説されています。
発表資料はhttp://topicit.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/cakephp_c7b9.htmlにて公開されています。
CakePHP 1.2のEメールコンポーネントは使えるのか?
「雑文発散」のsuzuki氏による、CakePHP 1.2 のEメールコンポーネントの解説です。コンポーネントの機能、使い方、日本語メールが正しく送れるかなどの調査結果、問題点などとても細かい資料となっています。
発表資料はhttp://suzuki.tdiary.net/20080220.html#p01にて公開されています。
初心者がはまりやすいCakePHPのうっかりポイントまとめ
「百式」管理人の田口元氏による、CakePHP入門初期のはまりやすいポイントの解説です。
発表資料はhttp://www.ideaxidea.com/archives/2008/02/cakephp_7.htmlにて公開されています。
CakePHP+Oracle
id:s-yo-ko氏による、CakePHPでOracleを使った際に起きた問題と解決方法の解説です。
発表資料はhttp://handsout.jp/slide/226にて公開されています。
あのオープンソースソフトウェアをCakePHPに移植する
id:p4life氏による、オープンソース版のFastLadderをCakePHPに移植するプロジェクト「OpenFLP」の解説です。本稿掲載時点で発表資料は公開されていませんが、http://d.hatena.ne.jp/p4life/20080226/1204035515にてOpenFLPについての情報を知ることができます。
本連載の今後の展望について
ここで、本連載の今後の展望をお知らせします。
まずは「CakePHPで作るToDoアプリ(4)」の締めくくりとして、レイアウトやページのタイトルなどを適切に設定し、アプリケーションとしての体裁を整えます。
続いて、CakePHPのデバッグ方法や開発中のつまずきポイントの解説、コンポーネントの作り方、ヘルパーの作り方、elementの作り方を解説します。そして連載中にもしCakePHP1.2のbetaがとれてstable(安定版)になった際には、1.2の新機能についてお伝えします。