「コードに人柄が現れる」
これは、今回の連載の「出題」を担当させていただくCodeIQがサービスを開発している途中で、数多くのエンジニアにヒアリングをした際に、たくさん耳にした話です。
人柄、ならぬ「コード柄」とでもいうのでしょうか。
この人は美しいコードを書くとか、行き届いたコードを書くとか。逆に、乱雑なコードを書く人もいれば、センスのないコードを書く人もいる…と。
「コード柄」は見る人が見れば一目瞭然。その人が「使える/使えない」を判断するうえで、職務経歴書を提出してもらうよりもずっと話が早いですよ、というエンジニアもいたのです。
しかし「動かないけど美しいコード」や「機能しないがセンスを感じるコード」はあるのか? と'エース'と呼ばれるエンジニアたちに投げかけたところ、全員が
「それはない」
との答え。
たとえばクリエイターなどは、出来はイマイチだけど「キラリと光るものはある」という評価がありますが、ことエンジニアに関しては、まず「動くコードを書く」こと、その上で「より良いコードを書く」ことが大事だというのです。
そのあたりにスポットを当てたのが、今回の連載です。
- 普段、何気なく書いているコードですが、本当にその書き方で大丈夫ですか?
- あなたのコード柄が出ていますけど、それでいいですか?
- こういう風に自分以外の人のことを考えてコードを書いていますか?
そういった「コードの裏の裏」に注目して、業界を代表するさまざまな人たちに「出題」と「解説」をしてもらいます。
ちなみに、記念すべき第1回は、アルファブロガーであると同時に、ジーニアスなエンジニアでもある、小飼弾さんにお願いしました。
では、あなたの『コード柄を磨く』チャレンジを始めてみましょうか!