オフィスにセグウェイがあることでも有名な「株式会社モバイルファクトリー」さんへのインタビュー、後編です。
モバイルファクトリー入りたい!
――小林さんは、はてなダイアリーに「モバイルファクトリー入りたい!」というはてなキーワードを書いて入社したんですよね?
小林:前の職場では成長が望めないと思ったんですよ。そういう風なことをブログに書いてたら、いきなりトラックバックが来て、「モバイルファクトリーどうですか?」と。
木村:連絡先が何も書いてなかったので、「これはもうトラックバック打つしかなくねー!?」という話になって。
松野:「なんか微妙だけど声かけてみますか?」みたいな。
小林:え? 微妙だけど?(笑)。
――はてなキーワードで入社したのは小林さんだけですか?
伏原:小林さんが最初ですね。
小林:もう一人、こないだ新卒で入ってきた人がいるんですけれども、彼もはてなキーワードを使って入社しました。
――伏原さんのときはどうだったんですか?
伏原:私も小林と同じで「成長できない」みたいなことをmixi日記に書いていたら、松野が突然メッセージを送ってきて、「うちの会社に遊びに来ないか?」と。それで遊びに行ったら、木村さんと偉い人がいて、なぜか面接が始まって(笑)。
――遊びに行ったら面接(笑)。
伏原:それで、その日のうちに「お世話になります」というメールを出しました。
松野:相当酔ってなかった?
伏原:いやいやいや(笑)。
――何がそう決意させたんでしょう?
伏原:オフィスにパッと入った雰囲気で、「あぁ悪くないな」って思ったのが一番大きいですね。今でも、その判断は全然間違ってなかったと思っています。
――松野さんはどうだったんですか?
松野:一昨年の3月に学校を卒業したんですけど、そのころに「どこかよい会社ないかなあ」とブログに書いたら、木村さんからmixiでメッセージが送られてきまして、「うちの会社に遊びに来ないか?」と。
――どっかで聞いた手口だ(笑)。
伏原:なんかデジャブを感じますね。
松野:で、とりあえず遊びに行ったら、なぜか給与面の話が出てきまして(笑)。
小林:またどっかで聞いた話だな(笑)。
松野:そのときすでに就職先は決まっていたんですが、Shibuya.pmやWikiばな、無敵会議なんかのイベントに参加するうちに、もっとバリバリ開発できるような会社に行きたいと思うようになったんです。
――最後に木村さんですが、実は今日、木村さんのブログを2000年くらいのものからずっと読んでまして、以前は会社への不満をよく書かれていましたよね。
木村:ああ、そうでしたね(笑)。
――でも、モバイルファクトリーに入ってからは不満が書かれていなくて、「何が変わったのかな?」と思ったんです。
木村:前職も前々職も、開発者にとって気持ちよくないっていうか、面倒くさいだけのしくみが多くて……。それが今の会社だと、「システム的にこういう風にすればいいじゃん?」というと、ちゃんと理解してくれるんです。開発者にとって働きやすい社風だったんですよ。
――社長は営業出身だと聞きましたが、それでも理解はしてくれるんですか?
木村:技術的な話のわかる社長なんですよ。細かいところはたぶんわかってないんでしょうけど(笑)。だから、「それは嫌だ!」ってつっぱねると、多少は妥協してくれるっていう。
――それはいいですね。
木村:それに、私が入社してから、ここにいるようなメンバーも入ってきて、技術的に切磋琢磨できるのがよいですね。
――では、今後「遊びに」来てほしいのはどんな人ですか?
小林:やはり一緒に成長できる人ですね。そういう人に「遊びに」来てほしいです(笑)。
今後
――最後に、これからどういうことをやっていきたいかを、お一人ずつ聞かせてください。
木村:ここにいる彼らのようなメンバーが働きやすい環境を作っていきたいと思います。今も作っているつもりはあるんですけど、今よりもっと快適な環境にしていきたいと思っています。
伏原:今は仕事がおもしろくて、自分のソフトウェアを外に発表することが少なくなってきたかなと。今後は仕事もやりつつ、その中でできたものを何かの形でアウトプットしたいと思います。
松野:YAPC::ASIA 2007 Tokyoを見てですね、日本のPerl界の現状がかなりダメだなぁと思いまして、その辺を改善していくような動きをやっていきたいなと思っています。
小林:ちょっと前から、開発だけじゃなくて、運用まわりやサーバの構築もやっているんですけども、そういうのにも強くなりつつ、アウトプットを忘れない人間でいたいと思います。
――ありがとうございました。
木村、伏原、松野、小林:ありがとうございました。