若手エンジニアの技術力向上を目的として、サイバーエージェントでは「エンジニアアカデミー」を無料で開講しています。エンジニア採用の一環として行われているプログラムですが、コスト負担なしで受講できるのは大きな魅力でしょう。ここでは、エンジニアアカデミーを受講してサイバーエージェントに入社した3名に、前回に引き続きお話を伺いました。
小テストや課題もある本格的な授業で技術を学べる
インターネット業界でエンジニアとして活躍したい、あるいはインターネットサービスを自らの手で創り出したいという人に向けて、サイバーエージェントが無料で開講しているのが「エンジニアアカデミー」と呼ばれるプログラムです。これは全10回の講義を通じて、JavaによるWebアプリケーション開発、あるいはiPhone/Android向けのクライアントアプリの開発を無料で学べるというもの。さらに各回の講義はすべて休日に行われるため、働きながら通学できるほか、最終課題に合格すればサイバーエージェントへの内定パスを取得できます。エンジニアとしてステップアップしたいと考えている人にとっては、非常に魅力的なプログラムと言えるでしょう。
久保卓也氏と丸山隆司氏、そして波戸勇二氏の3名(写真)は、このエンジニアアカデミーの受講によって得られた内定パスを利用し、サイバーエージェントに入社しました。ただ、授業は課題やテストもあるなど、本格的な内容になっているとのこと。とくに課題は苦労したと話すのは、JavaによるWebアプリケーション開発について学んだ丸山氏です。
「最初は、たとえばサーブレットやJSPを使って基礎的なものを作るというような内容だったので、それほど難しくはなかったですね。ただ、最終的にはECサイトを作るということで、会員登録から商品の選択/購入といった一通りの機能を開発する必要があり、週末だけではとても終わらなかったので、平日の出社前の時間も使ってコーディングしていました(丸山氏)」
丸山氏と同じタイミングで学んでいた久保氏も、課題には苦心したと口をそろえます。
「僕も週末だけでは終わらなかったので、仕事が終わってから寝るまでの2~3時間を課題対応に充てていました。基本的には、与えられた仕様に沿って開発していくのですが、自分なりの工夫なども求められます。デザインパターンを適用したり、コネクタによる連携部分を作ったりしていたので、時間的には本当にギリギリで開発していた感じですね(久保氏)」
エンジニアアカデミーでiPhone/Androidアプリ開発を学んだという波戸氏は、最終課題としてTwitterクライアントを作ったと言います。
「一般的なTwitterクライアントが持っているすべての機能を実装するわけではなかったのですが、それでも手こずりました。最終課題は2週間という期間があったのですが、当時は働いていた職場が忙しくて平日に作業する余裕がなかったんです。それでも丸2日くらいの時間を何とか確保して、そこで集中して開発したことを覚えています(波戸氏)」
サイバーエージェントへの入社を決意した出来事
サイバーエージェントへの内定パスをもらえることがエンジニアアカデミーの特長の1つとなっていますが、入社するかどうかは本人の意思に任せられています。それでは、今回お話を伺った3名はどのタイミングで入社を決めたのでしょうか。まず久保氏と丸山氏は、プログラムの途中で行われたサイバーエージェントのエンジニアとの懇親会が大きかったと言います。
「全10回のプログラムの半分が終わったあたりで、社員の方との懇親会があったんです。今思うと、そのときはすごいエンジニアの方々も参加していました。そこでいろいろと話をする中で、『自分もこの会社に入りたいな』と思いました(久保氏)」
「私も懇親会の影響が大きかったですね。この懇親会では、CTOの佐藤真人も来ていたのですが、フラットにいろいろな話ができたんです。それでサイバーエージェントの社風というか、風通しのよさを実感したことが大きかったです(丸山氏)」
波戸氏はもともと転職を考えており、最初からサイバーエージェントに入社することを意識してエンジニアアカデミーを受講していたとのこと。ただ、エンジニアアカデミーを受講したことで、より強くサイバーエージェントに入社したいと思うようになったと話します。
「私が参加したエンジニアアカデミーでは、すでにサイバーエージェントに新卒で入社していたエンジニアも一緒に受講していました。しかし、新卒といってもすごくレベルが高くて、『新卒なのに何でこんなにできるんだろう』と驚きました。そうしたレベルの高い人たちと一緒に働きたいと考えるようになったことが、最終的な入社の決め手でした(波戸氏)」
転職先を決める際、その会社の社風や職場の雰囲気が自分に合っているかどうかを判断するのは難しいところでしょう。そこでエンジニアアカデミーでは、事前にサイバーエージェントの雰囲気をつかんでもらうために、懇親会などの場が設けられているというわけです。単に転職できるというだけでなく、安心して入社できるこうした取り組みが用意されていることも、エンジニアアカデミーの魅力と言えるのではないでしょうか。
最後に丸山氏は「サイバーエージェントの本音としては、全員が最終課題に受かって入社してもらえればうれしい」と前置きしたうえで、次のように話して締めくくりました。
「エンジニアアカデミーで学ぶ内容は、けっしてサイバーエージェントの業務に特化したものではなく、最終的に転職という形にならなかったとしても、ここで学んだことはあとあと役立つものだと考えています。やる気がある方にはぜひ挑戦していただきたいですね(丸山氏)」
いずれにしても、無料で全10回もの講義が受けられる場は極めて希であることは間違いないでしょう。Javaのエンジニアとして、あるいはスマートフォンのアプリ開発者として腕を磨いていきたいと考えているのであれば、一度受講を検討してみてはいかがでしょうか。
- サイバーエージェント公式エンジニアブログ
- URL:http://ameblo.jp/principia-ca
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