本稿執筆時点でのJavaFXの最新版はJava FX 2.1.1であり、Windows版およびMax OS X版がリリースされていて、ランタイムと開発キット(JavaFX SDK)がJDKの最新版であるJDK 7u5に同梱される形で配布されています。また、JavaFX 2.2やLinux版のランタイム/開発キットはこのページにて公開されています。
Oracleでは、JavaFX SDKと並んでシーングラフをグラフィカルに作成することができる「JavaFX Scene Builder」(以下、Scene Builder)というGUIツールを開発中であり、WindowsおよびMac OS X向けの開発プレビュー版が公開されています。Scene Builderを使えば、自分でXMLコードを記述しなくても、グラフィカルな操作と設定だけでFXMLを生成することができます。生成したFXMLはJavaFXのプログラムに読み込んで利用することが可能です。
Scene Builder上で編集を行って保存すれば、編集内容がNetBeans側に反映されます。ただし、NetBeans側でFXMLファイルを編集した場合には、Scene Builder側には自動では反映されないので、再度ファイルを読み込み直す必要があります。その際に文法ミスなどがあるとファイルを開くことができないので注意が必要です。