LLイベントは、主にスクリプト系プログラミング言語のユーザを対象とする技術カンファレンスです。プログラミング関連の技術発表やパネルディスカッション、ライトニングトークなど、プログラムを書くことが好きな人なら存分に楽しめるセッションの数々が好評で、2003年から続く夏の恒例行事となっています。本連載ではこれから5回にわたって、今年のLLイベント「Lightweight Language Decade」(LL Decade)の見どころを紹介していきます。
Language Updateは各言語の近況を報告するセッションで、参加者にとっては日頃愛用している言語のことだけでなく、普段使わない言語に関する情報を得たり、あるいは未知の新しい言語と出会うことができます。さまざまな言語のユーザが集うこのイベントならではのセッションであり、LLイベントではほぼ毎年実施されてきました。しかし、セッションの時間は限られているので、紹介できる言語の数も限界があります。また、あまり多くの言語に出てもらうと今度は各言語の持ち時間が短くなり、突っ込んだ話ができなくなります。このあたりのさじ加減が難しいところで、今年はどの言語に何分ぐらい話をしてもらうか、いつも頭を悩ませてきました。