前回に引き続き、Xamarinを使用してiOS向けのアプリを開発します。
Xamarinとは
Xamarinとは、iOS、Android、Mac OS、Windowsのマルチプラットフォーム開発環境です。C#と.NET Frameworkを使用してそれぞれのアプリを開発することが可能です。
XamarinにてiOSアプリを作成する
早速XamarinにてiOS向けアプリを作成します。動作環境としてMac OS XとXcodeが必要になります。
Microsoft Azure 管理ポータルにアクセスし、前回作成したサービスを開きます。Xamarinのインストール、TodoItemテーブルを作成、アプリケーションをダウンロードして実行するという3つの手順が必要です。順番に説明します。
Xamarin のインストール
インストールの流れを、画面とともに説明します。
必要事項を記入して「Download Xamarin for OS X」をクリックします
ダウンロードが自動で始まります。ダウンロードが完了しましたらファインダーにてファイルをダブルクリックします
「Install Xamarin.app」をダブルクリックします
使用許諾を読み同意しましたら、「I agree to license terms」にチェックを入れて「Continue」をクリックします
「Xamarin.Android」「Xamarin.iOS」「Mac」のすべてにチェックを入れて「Continue」をクリックします
これからインストールされる容量とダウンロードする容量を確認し、「Continue」をクリックします
インストールされるコンポーネントが表示されます。「Continue」をクリックします
Android SDKの使用許諾を読み同意しましたら、「Accept this license」にチェックを入れて「Continue」をクリックします
しばらくするとインストールが完了します。「Launch Xamarin Studio」をクリックし起動します
このようにXamarinが起動しましたらインストール成功です。
Xamarinのアクティベーション
Xamarinを初回起動した際、アクティベーションを求められます。その際はTrial版を選択してください。これで30日間の評価が可能となります。アクティベーションをしない場合は、次のエラーが表示されてiOSアプリを起動することができません。
これは未登録の場合、65535バイト以上のアプリを作成できないXamarinの制限事項となっています。今回使用するサンプルアプリはライブラリを含んでおり、制限を超えてしまっているため、アクティベーションが必須です。
TodoItemテーブルの作成
Xamarinのインストールが完了しましたら、Microsoft Azure 管理ポータルに戻り「TodoItemテーブルを作成」をクリックします。
クリックするとTodoItemテーブルが作成されます。
「TodoItem テーブルが作成されました」と表示されることを確認します。
アプリケーションをダウンロードして実行する
プラットフォームにiOSを選択して「ダウンロード」をクリックします。
zipファイルがダウンロードされますので、ファインダーにてダブルクリックして展開して、拡張子が「sln」となっているソリューションファイルをダブルクリックします。
Xamarinが起動しましたら、次の設定を行い実行します。
「Debug」を選択します
「iPhone Retina (4-inch 64-bit) iOS 7」を選択します
再生のようなボタンをクリックして実行します
しばらくするとiOSシミュレーターが起動して、アプリが表示されます
テキストボックスに文字を入力して、「+」ボタンをタップすると登録されます。
項目を左にスワイプすると「complete」のボタンが表示されます。
この「complete」ボタンをタップしますと項目が表示されなくなります。
画面をタッチしたまま下に引っ張り、指を離すとリストを更新します。
通信は非同期処理になっていますので、リストに項目を追加中に文字の入力や、スワイプなどの操作が可能です。このように、完成度の高いアプリがダウンロードしてすぐに使えることが、Microsoft Azure モバイルサービスの魅力の1つです。
ここまでで基本的なTodoアプリができました。次回は、詳細画面の追加など、さらに機能を追加する方法について解説します。