概要
本書はRubyでたのしい開発を続ける4人の筆者による,新しいRubyの入門書です。Rubyは,コミュニティとコミュニティの根底にある文化の中で常に成長を続ける言語です。Rubyのポテンシャルを最大限に引き出すには,Rubyの文化を理解し積極的に関わっていく姿勢が不可欠です。本書はRubyの言語としての基本に加え,Rubyの世界にもっと深く踏み込んでいくための方法を紹介します。
本書でたのしい開発への入り口を見つけてください。
こんな方におすすめ
- これからRubyを学ぶ方
- Rubyをもっと使いこなしたい方
- Rubyを周りに広めたい方
著者から一言
筆者は今,開発がとてもたのしいと感じています。Rubyを使い始め,Rubyistたちに出会ってから,筆者の世界は変わりました。
実際のところ,筆者はRubyを使いたくてRubyを始めたわけではありません。「たのしい開発」,自分が成長できる開発を求めていたところ,Rubyと出会い,素晴らしい仕事をたのしみながらこなしているナイスなRubyistたちに出会ったのです。
このお話は,本書の著者の一人である筆者の個人的な体験ですが,本書のほかの3人の著者についても同じことが言えます。Rubyistのなかには,筆者のようにRubyに出会うことで人生が変わった人々が少なくありません。2007年のRuby会議の基調講演において,Ruby界のスターの一人であるDave Thomas氏さえも,それに近いことを話しています。
単なる開発言語のひとつであり,道具に過ぎないはずのRubyが,どうしてこのような影響力を持つのでしょうか。Rubyには何があるのでしょうか。