概要
「どんな情報でも取り込め,いつでもどこでもメモできる」という特徴でクラウドサービスの代表格となったEvernoteですが,
- 「情報を1つにまとめて,結局何がうれしいの?」
- 「どんなとき,どう活用するのがいいの?」
となってしまっていませんか?
本書は,Evernoteを使いこなしている達人2人が,自身の経験とエキスパートたちへのインタビューから,アイデア出しのための活用法,資料の整理と管理のコツから,Dropboxとの使い分け,育児での利用法まで,まいにちを便利にする活用法をまとめました。
特別付録として,操作法や検索オプションがひと目でわかる「Evernoteチートシート」を収録した,必携の1冊!
こんな方におすすめ
- 情報整理を効率化したい方
- Evernoteの名前は知っていたり,とりあえずアプリを入れたりはしているが,うまく使いこなせてないと感じている方
著者から一言
Evernoteに関する情報は,今やたくさんあります。インターネットでもかんたんにたくさんの親切な情報が見つかりますし,書籍もたくさん発行されています。そのうえ,操作するのがさほど難しいツールでもありません。
にもかかわらず,「使い方がわからない」という声を多く耳にします。
なぜ,そのようなことが起こるのでしょうか?
その理由は,「似たようなものがこれまでどこにもなかったから」です。
どこかで読んだ話ですが,電話が発明されて間もなかったころ,電話口で多くの人が「オーケストラを聴いた」ことがあったそうです。つまり,電話がラジオの代わりを務めたというわけです。夜の6時に,いっせいに受話機器を耳に当ててオーケストラを聴いたなど,想像するのも難しいほど奇妙な光景です。しかし,この世にはじめて電話機が登場したころは,その「適切な」使い方など,だれにもわからないものなのです。
Evernoteも同じです。未来にはEvernoteも電話やテレビのように,ほとんどの人があたりまえのように適切で便利な使い方をするようになるかもしれませんが,まだ世に出て間もないため,使い方がよくわからないのです。
書籍やインターネットでくわしく紹介されている「コツ」や「工夫」のほとんどは,常識的なものが多かったりします。しかし,それでもとてもマニアックで,意味不明なものに見えてしまうのです。
本書も,Evernoteを使い込んでいる人の創意工夫を集めた本ですが,できるだけ「日常,どんなときに使うと便利か?」「どういうところに気をつけると,よりラクに使えるか?」といった点をおさえるよう配慮しました。
Evernoteはだれが使っても便利で,まちがいなく仕事に役立ち,生活を豊かにしてくれるツールです。すべての人にそのことを知っていただきたいと思います。本書がそのための役に立つなら望外の喜びです。