概要
特集1
~DAO,DI,オブジェクト指向の真髄に迫る!~
J2EEプログラムの再利用は本当に可能か
Webシステムの短納期を達成するためには設計やコードの「再利用」が欠かせません。特にJ2EE(Java 2 Platform, Enterprise Edition)ベースで開発を進める場合は,Java言語がオブジェクト指向言語であることから,再利用性が高いコードを比較的容易に生産できるように見えることも多いでしょう。しかし,実際の現場ではどうでしょうか。業務に長く携わることでコードの蓄積は増えるでしょうが,ただのコピー&ペーストの素材に留まっていることもあるでしょう。そこで本特集では,「再利用性」の真の意味を考えると共に,どのように設計しコードを書けば再利用性が高められるかを考えていきます。特集の後半では,DI(Dependency Injection)やDAO(Data Access Object)の利用による再利用性の向上を解説します。
特集2
~ビルド,テスト,構成・問題・進捗管理を統合的に自動化~
イマドキのJavaチーム開発環境
チームによる開発では,開発者はコーディング以外にも多種多様な作業をこなさなければなりません。ビルド作業,バージョン管理作業,情報共有のための進捗管理作業,テストや問題報告などの品質管理作業など,数えればきりがありません。ツールによってこれらの作業負荷を減らし,開発者はコーディングなどのクリエイティブな作業に集中すべきです。
そこで本特集では,Java開発を対象とし,開発者が抱えるこれらの作業を統合的に自動化するためのオープンソースのツールについて解説していきます。まずPart1ではプロジェクトの自動化を実現するツールの概要を,Part2ではクライアント/サーバ双方の環境構築方法を,最後のPart3では構築した環境を実際に利用する方法を説明します。
特集3
~新しいエンティティBeanで学ぶ~
EJB3時代のデータベース設計
Webシステムのソフトウェア開発における設計手法やプログラミング技術は,革新と呼ぶにふさわしい進化を続けています。一方でWebシステムの重要な構成要素の1つであるRDBMSは,すでに完成されたアーキテクチャと言えるでしょう。本特集では,オープンソースのO/RマッピングツールやDIコンテナなどに影響を受けて大幅な改良が予定されている「EJB3への変遷」やRDBMSにおける「データベース設計の不変性」を整理するとともに,EJB3時代を先取りしたデータベース設計のあるべき姿に迫ります。
特別企画1
~次世代の最強フレームワーク~
Ruby on Rails 入門
現在のWebアプリケーション開発にはフレームワークの利用が欠かせませんが,このたび,その最終進化形が登場しました。その名も「Ruby on Rails」。Rubyで記述されたWebアプリケーションフレームワークです。オブジェクト指向でスクリプトベースであるRubyの特性を活かしたシンプルで高機能なフレームワークで,海外で絶大な人気を誇っています。本特別企画では,このRuby on Railsの基本からちょっとした応用までを解説します。
Rubyユーザはもちろん,JavaやPHP,Perlのユーザもぜひご覧ください。普段お使いのフレームワークや設計を見つめ直す絶好のチャンスになりますよ。
特別企画2
~営業・販売,生産管理から経営支援まで~
業務別 企業システムの基礎知識
一口に業務システムと言っても,企業内で使われている情報システムには,各業務の特性を反映して,さまざまな特徴・機能があります。本特別企画では,主だった業務ごとに,各業務の基礎知識と,それを支える業務システムの特徴について見ていくことにします。