概要
「クラウド」の設計/構築/運用の基本にスポットを当てた技術解説書。
本書は,超大規模クラウドの一つGoogleのデータセンターを題材に,数千台のサーバを「1つのマシン」として協調動作させるための,一連のハードウェア+ソフトウェア関連技術を厳選解説。
レイヤごとのポイント,コスト効率,消費電力,大規模な故障対策なども盛り込み,実稼働のシステムを支える基盤技術を丁寧に解き明かします。
Google規模のインフラを,ゼロから作り,実際に動かし続ける。
そこには,何が必要なのでしょうか。
巨大なクラウドを通して,エンジニアリングの源が見えてくる1冊です。
『The Datacenter as a Computer: An Introduction to the Design of Warehouse-Scale Machines, Second Edition』(Morgan and Claypool Publishers,2013)の日本語翻訳版。
こんな方におすすめ
- 大規模システムに興味をお持ちの方々
- コンピュータサイエンスに関心のあるエンジニアおよび学生の方々
著者から一言
エレクトロニクスが大好きな子供としてブラジルで成長し,電気工学を学ぶ学生となった筆者は,日本の工業,とくにデジタルやコンピュータのテクノロジーの革新に関して日本の豊かな歴史をずっと尊敬してきました。このため,筆者達の著作の第2版が日本で広く手に入るようになることは,特別に名誉なことと感じています。
原著共著者を代表し,本書の翻訳にあたり英文を詳細にレビューし,日本語訳を作るにあたって,いくつもの誤りを正し,わかりやすい注釈を加えてくれた翻訳者のHisa Ando氏に感謝します。今日のクラウドコンピューティングサービスを実行するマシンの設計とプログラミングの入門書である本書が,日本の学生や実務家の方々の役に立つことを期待しています。
原著者を代表して Luiz André Barroso
本書に関するお知らせ
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