概要
私たちが生きているこの宇宙は,いつどのように誕生し,どこまで広がっているのでしょうか? 地球もその一部である太陽系は大宇宙の中のどこに位置するのでしょうか? 宇宙は無限の未来まで存在するのか,それともいつか消滅するのでしょうか──こうした根源的な疑問にとり組む科学を「宇宙論」と呼びます。現在の理論では,宇宙はいまから138億年ほど前に突如“無”から生まれたとされています。以来,宇宙はたえずふくらみ続け,その中で銀河や星々が誕生し,大きな星々は超新星となって死んでいきました。私たちの体は,このとき超新星が生み出した元素からつくられているのです。本書はこうした宇宙の壮大な歴史を最新科学で解き明かしていきます。
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