目次
第0章 本書の狙いと対象読者―イントロダクション
0-1 本書の狙い
0-2 対象読者と構成
第1章 まずは基礎から―予備知識と復習
1-1 Cはどんな言語なのか
- 1-1-1 Cの生い立ち
 - 【補足】アセンブリ言語? アセンブラ?
 - 【補足】Bってどんな言語?
 - 1-1-2 文法上の不備・不統一
 - 1-1-3 Cのバイブル―K&R
 - 1-1-4 ANSI C以前のC
 - 1-1-5 ANSI C(C89/90)
 - 1-1-6 C95
 - 1-1-7 C99
 - 1-1-8 C11
 - 1-1-9 Cの理念
 - 1-1-10 C言語の本体とは
 - 1-1-11 Cは,スカラしか扱えない言語だった
 
1-2 メモリとアドレス
- 1-2-1 メモリとアドレス
 - 1-2-2 メモリと変数
 - 【補足】size_t型
 - 1-2-3 メモリとプログラムの実行
 
1-3 ポインタについて
- 1-3-1 そもそも,悪名高いポインタとは何か
 - 1-3-2 ポインタに触れてみよう
 - 1-3-3 アドレス演算子,間接演算子,添字演算子
 - 【補足】本書に載っているアドレスの値について―16進表記
 - 【補足】宣言にまつわる混乱―どうすれば自然に読めるか?
 - 【補足】hogeって何だ?
 - 1-3-4 ポインタとアドレスの微妙な関係
 - 【補足】実行時には,型の情報も変数名も,ない
 - 1-3-5 ポインタ演算
 - 1-3-6 ヌルポインタとは何か?
 - 【補足】NULLと0と''と
 - 1-3-7 実践―関数から複数の値を返してもらう
 
1-4 配列について
- 1-4-1 配列を使う
 - 【補足】Cの配列はゼロから始まる
 - 1-4-2 配列とポインタの微妙な関係
 - 1-4-3 添字演算子[]は,配列とは無関係だ!
 - 【補足】シンタックスシュガー
 - 1-4-4 ポインタ演算という妙な機能はなぜあるのか?
 - 1-4-5 ポインタ演算なんか使うのはやめてしまおう
 - 【補足】引数を変更してよいのか?
 - 1-4-6 関数の引数として配列を渡す(つもり)
 - 【補足】配列を値渡しするなら
 - 1-4-7 関数の仮引数の宣言の書き方
 - 【補足】なぜCは,配列の範囲チェックをしてくれないのか?
 - 1-4-8 C99の可変長配列―VLA
 
第2章 実験してみよう―Cはメモリをどう使うのか
2-1 仮想アドレス
- 【補足】scanf()について
 - 【補足】未定義,未既定,処理系定義
 
2-2 Cのメモリの使い方
- 2-2-1 Cにおける変数の種類
 - 【補足】記憶域クラス指定子
 - 2-2-2 アドレスを表示させてみよう
 
2-3 関数と文字列リテラル
- 2-3-1 書き込み禁止領域
 - 2-3-2 関数へのポインタ
 
2-4 静的変数
- 2-4-1 静的変数とは
 - 2-4-2 分割コンパイルとリンク
 
2-5 自動変数(スタック)
- 2-5-1 領域の「使い回し」
 - 2-5-2 関数呼び出しで何が起きるか?
 - 【補足】呼び出し規約―Calling Convention
 - 2-5-3 自動変数をどのように参照するのか
 - 【補足】自動変数の領域は,関数を抜けたら解放される!
 - 2-5-4 典型的なセキュリティホール―バッファオーバーフロー脆弱性
 - 【補足】OSによるバッファオーバーフロー脆弱性対策
 - 2-5-5 可変長引数
 - 【補足】assert()
 - 【補足】デバッグライト用の関数を作ってみよう
 - 2-5-6 再帰呼び出し
 - 2-5-7 C99の可変長配列(VLA)におけるスタック
 
2-6 malloc( )による動的な領域確保(ヒープ)
- 2-6-1 malloc( )の基礎
 - 【補足】malloc( )の戻り値をキャストするべきか
 - 2-6-2 malloc( )は「システムコール」か?
 - 2-6-3 malloc( )で何が起きるのか?
 - 2-6-4 free( )したあと,その領域はどうなるのか?
 - 【補足】Valgrind
 - 2-6-5 フラグメンテーション
 - 2-6-6 malloc( )以外の動的メモリ確保関数
 - 【補足】サイズが0でmalloc( )
 - 【補足】malloc( )の戻り値チェック
 - 【補足】プログラムの終了時にもfree( )しなければいけないか?
 
2-7 アラインメント
- 【補足】構造体のメンバ名も,実行時には,ない
 
2-8 バイトオーダー
2-9 言語仕様と実装について―ごめんなさい,ここまでの内容はかなりウソです
第3章 Cの文法を解き明かす―結局のところ,どういうことなのか?
3-1 Cの宣言を解読する
- 3-1-1 英語で読め
 - 3-1-2 Cの宣言を解読する
 - 【補足】最近の言語だと,型は後置のものが多い
 - 3-1-3 型名
 - 【補足】せめて,間接演算子*が後置になっていれば……
 
3-2 Cの型モデル
- 3-2-1 基本型と派生型
 - 3-2-2 ポインタ型派生
 - 3-2-3 配列型派生
 - 3-2-4 「配列へのポインタ」とは何か?
 - 3-2-5 C言語には,多次元配列は存在しない!
 - 3-2-6 関数型派生
 - 3-2-7 型のサイズを計算する
 - 3-2-8 基本型
 - 3-2-9 構造体と共用体
 - 3-2-10 不完全型
 
3-3 式
- 3-3-1 式とデータ型
 - 【補足】「式」に対するsizeof
 - 3-3-2 左辺値とは何か―変数の2つの顔
 - 【補足】左辺値という言葉の由来は?
 - 3-3-3 配列→ポインタの読み替え
 - 3-3-4 配列とポインタに関係する演算子
 - 3-3-5 多次元配列
 - 【補足】演算子の優先順位
 
3-4 続・Cの宣言を解読する
- 3-4-1 const修飾子
 - 3-4-2 constをどう使うか?どこまで使えるか?
 - 【補足】constは#defineの代わりになるか?
 - 3-4-3 typedef
 
3-5 その他
- 3-5-1 関数の仮引数の宣言(ANSI C版)
 - 【補足】関数の仮引数の宣言に関するK&Rでの説明
 - 3-5-2 関数の仮引数の宣言(C99版)
 - 3-5-3 空の[ ]について
 - 【補足】定義と宣言
 - 3-5-4 文字列リテラル
 - 【補足】文字列リテラルは,charの「配列」だ
 - 3-5-5 関数へのポインタにおける混乱
 - 3-5-6 キャスト
 - 3-5-7 練習―複雑な宣言を読んでみよう
 
3-6 頭に叩き込んでおくべきこと―配列とポインタは別物だ!!
- 3-6-1 なぜ混乱してしまうのか
 - 3-6-2 式の中では
 - 3-6-3 宣言では
 
第4章 定石集―配列とポインタのよくある使い方
4-1 基本的な使い方
- 4-1-1 戻り値以外の方法で値を返してもらう
 - 4-1-2 配列を関数の引数として渡す
 - 4-1-3 動的配列―malloc( )による可変長の配列
 - 【補足】他言語の配列
 
4-2 組み合わせて使う
- 4-2-1 動的配列の配列
 - 【補足】ワイド文字
 - 4-2-2 動的配列の動的配列
 - 4-2-3 コマンド行引数
 - 4-2-4 引数経由でポインタを返してもらう
 - 【補足】「ダブルポインタ」って何?
 - 4-2-5 多次元配列を関数の引数として渡す
 - 4-2-6 多次元配列を関数の引数として渡す(VLA版)
 - 4-2-7 縦横可変の2次元配列をmalloc( )で確保する(C99)
 - 【補足】Cの多次元配列は「行優先」だ
 - 【補足】ANSI Cで縦横可変の2次元配列を実現する
 - 【補足】JavaやC#の多次元配列
 - 4-2-8 配列の動的配列
 - 4-2-9 変に凝る前に,構造体の使用を考えよう
 - 4-2-10 可変長構造体(ANSI C版)
 - 【補足】可変長構造体確保時のサイズ指定について
 - 4-2-11 フレキシブル配列メンバ(C99)
 - 【補足】ポインタは,配列の最後の要素の次の要素まで向けられる
 
第5章 データ構造―ポインタの真の使い方
5-1 ケーススタディ1:単語の使用頻度を数える
- 5-1-1 例題の仕様について
 - 【補足】各種言語における「ポインタ」の呼び方
 - 【補足】参照渡し
 - 5-1-2 設計
 - 【補足】ヘッダファイルの書き方について
 - 5-1-3 配列版
 - 5-1-4 連結リスト版
 - 【補足】ヘッダファイルのパブリックとプライベート
 - 【補足】同時に複数のデータを扱えるようにするには
 - 【補足】イテレータ
 - 5-1-5 検索機能の追加
 - 【補足】倍々ゲーム
 - 5-1-6 その他のデータ構造
 
5-2 ケーススタディ2:ドローツールのデータ構造
- 5-2-1 例題の仕様について
 - 5-2-2 各種の図形を表現する
 - 【補足】座標系の話
 - 5-2-3 Shape型
 - 5-2-4 検討―他の方法は考えられないか
 - 【補足】なんでも入る連結リスト
 - 5-2-5 図形のグループ化
 - 5-2-6 関数へのポインタの配列で処理を振り分ける
 - 5-2-7 継承とポリモルフィズムへの道
 - 【補足】本当に,draw( )をShapeに入れていいのか?
 - 5-2-8 ポインタの怖さ
 - 5-2-9 で,結局ポインタってのは何なのか?
 
第6章 その他―落ち穂拾い
6-1 新しい関数群
- 6-1-1 範囲チェックが追加された関数(C11)
 - 【補足】restrictキーワード
 - 6-1-2 静的な領域を使わないようにした関数(C11)
 
6-2 落とし穴
- 6-2-1 整数拡張
 - 6-2-2 「古い」Cでfloat型の引数を使ったら
 - 6-2-3 printf( )とscanf( )
 - 6-2-4 プロトタイプ宣言の光と影
 
6-3 イディオム
- 6-3-1 構造体宣言
 - 6-3-2 自己参照構造体
 - 6-3-3 構造体の相互参照
 - 6-3-4 構造体のネスティング
 - 6-3-5 共用体
 - 6-3-6 無名構造体/共用体(C11)
 - 6-3-7 配列の初期化
 - 6-3-8 charへのポインタの配列の初期化
 - 6-3-9 構造体の初期化
 - 6-3-10 共用体の初期化
 - 6-3-11 要素指示子付きの初期化(C99)
 - 6-3-12 複合リテラル(C99)