概要
情報技術には必要不可欠な基盤となる通信設備。主要な設備としては,電話,ローカル・エリア・ネットワークや光ファイバーケーブルに大別されます。ローカル・エリア・ネットワークは,一施設内程度の規模で用いられるコンピュータネットワークとして,一般家庭,企業のオフィスや研究所,工場などで広く使用されています。光ファイバーケーブルは,主に通信会社の幹線や企業への高速通信回線(ATMなど)の引込み線として使われてきましたが,近年は,光を信号として扱う情報通信分野で主に利用されています。本書は,通信設備のしくみや身近な応用例から,徹底的に通信設備の概念を理解しようとするものです。通信設備の概念をしっかりと捉えることで,通信設備の理解をより深めることができます。
こんな方におすすめ
- 電気通信設備関連の仕事に携わる人,電気通信設備工事担任者の資格取得を目指している方,電気・電子工学系の学生
 
    
    
      目次
1章 通信設備とは
-  1 情報の伝達
 
-  2 通信技術の歴史
 
-  3 通信の形態
 
-  4 データ通信
 
-  5 暗号技術—暗号と鍵
 
-  6 暗号技術—共通鍵暗号方式
 
-  7 暗号技術—公開鍵暗号方式
 
-  8 暗号技術—公開鍵暗号の実装技術
 
-  9 ネットワークの概要
 
-  10 電話網
 
-  11 通信に使われる端末設備
 
-  12 総合デジタル通信の技術
 
-  13 情報セキュリティの技術
 
-  14 接続工事
 
2章 電話
-  1 電話交換機
 
-  2 電話機
 
-  3 ボタン電話主装置
 
-  4 電話線
 
-  5 PHS交換機
 
-  6 PHS基地局(アンテナ)
 
-  7 IP電話・IP系端末
 
3章 LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)
-  1 LANのしくみ
 
-  2 WAN
 
-  3 無線LAN
 
-  4 LAN配線
 
-  5 LANケーブル
 
-  6 ルータ機器
 
-  7 無停電電源装置(UPS)
 
-  8 ネットワーク機器
 
4章 光ファイバケーブル
-  1 光ファイバケーブルのしくみ
 
-  2 高速大容量化するデータ通信
 
-  3 ネットワークを繋ぐ幹線
 
-  4 さまざまな光ファイバケーブル
 
-  5 スプライスボックス
 
-  6 融着接続
 
-  7 コネクタ接続
 
-  8 配線試験・試験機
 
-  9 光ファイバケーブルの規格
 
-  10 光波長多重通信
 
-  11 光アクセスネットワーク
 
5章 情報セキュリティ
-  1 情報セキュリティの定義
 
-  2 電子認証技術
 
-  3 デジタル署名技術
 
-  4 ネットワークのセキュリティ
 
-  5 情報漏えい防止・アクセス権の設定
 
-  6 改ざん防止
 
-  7 電源対策
 
6章 EMC(電磁障害)対策
-  1 電磁ノイズとは
 
-  2 ノイズによる誤動作・故障
 
-  3 電磁環境両立性(EMC)
 
-  4 EMI(エミッション)対策
 
-  5 イミュニティ対策
 
-  6 電磁感受性(EMS:Electromagnetic Susceptibility)
 
-  7 フレームグランド(大地アース)
 
-  8 フィルタリング
 
-  9 シールディング
 
    
    
      サポート
正誤表
本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに,ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
P.39 1行目と6行目
P.79 表3-4-1 水平リンク長公式
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