書籍概要

今すぐ使える! Google for Education
~授業・校務で使える活用のコツと実践ガイド

著者
発売日
更新日

概要

全国の小中学校への1人1台端末と,高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する「GIGAスクール構想」。新型コロナウイルス対策での休校という事態を受けて,学校現場ではその推進が急務となりました。そこでいま注目されているひとつが,Googleが教育機関に提供する「Google for Education」です。

本書は,「なぜ今,1人1台必要なのか? 今の授業でもよいんじゃないの?」「管理・運営するのにどのくらいの手間と時間,知識が必要なの?」「教育ICTで,授業や校務の何が,どう変わるの?」という疑問への答えを丁寧かつ具体的に解き明かしていきます。

授業や校務での「現在のお悩み,お困りごと」をスバリ,Google for Education が「実際にどう解決するのか」という具体例を示し,活用ノウハウや実践例を紹介します。にわかに必須となったオンライン学習をどう成功させるかという提案も活用のヒントになることでしょう。時代の節目だからこそ必要な,教職員同士の「主体的で対話的な」コミュニケーションを支える方法について知ることで,生産性も劇的に向上します。G Suite for Education (2021年2月に Google Workspace for Education に名称変更)の導入や設定,管理運用のために知っておくべきことも述べました。

ぜひ実際に使ってみて,「こう使えばよいのか!」と発見し,習得してください。

また,実際にGoogle for Educationを活用している学校での事例も紹介しています。児童生徒がどう変わっていったか,校務がどんなに効率化したか,現場の先生方のお話は活用のヒントが満載です。

こんな方におすすめ

  • Google for Education, G Suite for Education(現 Google Workspace for Education)に関心を持つ教職員,教育委員会などの学校関係者。塾や予備校,専門学校,セミナー,研修担当者なども
  • G Suite(現 Google Workspace)を教育に活用したい方
  • G Suite(現 Google Workspace)を導入しているが,使いこなせていないと感じている方

著者から一言

授業や校務での「現在のお悩み,お困りごと」をスバリ,Google for Education が「実際にどう解決するのか」という具体例を示し,活用ノウハウや実践例を紹介します。にわかに必須となったオンライン学習をどう成功させるかという提案も活用のヒントになることでしょう。時代の節目だからこそ必要な,教職員同士の「主体的で対話的な」コミュニケーションを支える方法について知ることで,生産性も劇的に向上します。G Suite for Education (現 Google Workspace for Education)の導入と管理のために知っておくべきことも述べました。ぜひ実際に使ってみて,「こう使えばよいのか!」と発見し,習得してください!

執筆者代表 イーディーエル株式会社 平塚 知真子

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目次

序章 Google for Education とは

  • 世界中の教育現場が選ぶ,新しいツール Google Classroom
  • 教育現場のお悩みを解決する Google for Education
  • なぜ Chromebook? 新しい時代の学びに求められる端末選定のポイント
  • Google for Education を10倍活用するための「考え方」とは

第1章 「主体的・対話的で深い学び」をICTで実現する授業

  • 【おさえておこう】「主体的・対話的で深い学び」ってなに? しかもICTで実現?

【新・授業プロセス 1】授業のデザイン ~「主体的・対話的で深い学び」を仕掛ける

  • 事前準備
  • 配付用の課題スライドを作る(Google スライド)
  • Google Classroom の[クラス]でスライドを配付する
  • 発表用の共有スライドを作る(Google スライド)
  • 相互評価用のフォームを作る(Google フォーム)
  • 発表用共有スライドと相互評価用のフォームをストリームに下書きする(Google Classroom)

【新・授業プロセス 2】授業 ~「主体的・対話的で深い学び」に誘う

  • 投げかけた質問に対するアウトプットを共有する(Google Classroom)
  • 個別に動画を見て,調べ,考える(Google スライド)
  • グループで話し合い,まとめて発表する(Google スライド)

【新・授業プロセス 3】評価 ~児童生徒による相互評価と教師による評価を行う

  • 発表内容を相互評価する(Google フォーム)
  • 課題スライドを児童生徒が提出する(Google Classroom)
  • 課題スライドを教師が評価する(Google Classroom)
  • まとめ:授業でテクノロジーを使う勘所が見えてくる
  • 【活用事例紹介 ①】近畿大学附属豊岡高等学校・中学校(兵庫県)
     各先生のスタイルに合う使い方を提案。G Suite の便利さを実感し,活用加速
      ~ICT教育推進委員会が授業での効果的な活用を率先して研究

第2章 オンライン学習の可能性を探る

  • 【おさえておこう】児童生徒とどうつながる? やる気や知的好奇心をどう引き出す?

【オンライン学習の場面 1】面談 ~会わずに顔を見て話す

  • Google Meet の2つの開始方法
  • カメラとマイクのオンとオフを切り替える
  • Google Meet の画面レイアウトを変更する
  • Google Meet のチャット機能を効果的に使う
  • Google Meet の「画面共有」で安全に共有する

【オンライン学習の場面 2】テスト ~学びを個別最適化する

  • Google フォーム でテストをつくる
  • 正解・不正解後の学びを誘導する
  • Google フォーム で分岐型のテストをつくる

【オンライン学習の場面 3】教材 ~学びの材料を1ヶ所に集約

  • MMTS(Multi-Media Text Sets)作成のポイント
  • MMTS(Multi-Media Text Sets)を作成する
  • Google ドキュメント のコメント機能でアドバイス
  • まとめ:学びを止めない「オンデマンド型授業」
  • 【活用事例紹介 ②】常総学院 中学校・高等学校(茨城県)
     自分の授業に合う使い方を実践。生徒の学びのスタイルが変わった!
      ~デジタルだからこそできることを授業に活かしてみる

第3章 校内のコミュニケーションをICTで実現

  • 【おさえておこう】教職員同士の連携・協働による組織的な教育活動を展開するための「新・校内コミュニケーションプロセス」

【新・校内コミュニケーションプロセス 1】最初の一歩 ~相談

  • Google Chat を使ってみよう
  • グループの会話に挑戦
  • ルームを使っていつでもどこでもバーチャル会議
  • スマホで音声入力機能を使ってチャットする
  • Google Chat で検索する・ファイルを共有する
  • 【コラム】情報セキュリティとアカウント

【新・校内コミュニケーションプロセス 2】ステップアップ ~授業協力

  • あらゆるファイルを「クラウド」に保管する
  • Google ドライブ でフォルダを作成する
  • Google ドライブ で「共有(シェア)」する
  • Google ドライブを使えば,Microsoftのデータもそのまま使える
  • Google ドライブ を使って必要な情報に素早くアクセス
  • 必要な相手と共有し,コメントでやり取りする
  • 全文検索で必要なファイルを瞬時に発見

【新・校内コミュニケーションプロセス 2】生産性を10倍に! ~情報共有

  • Google カレンダー の[予定]であらゆる情報を集約
  • 相手に聞かなくても予定を調整/出欠管理
  • [予定]の変更・削除
  • 「施設予約」で会議室や備品の貸出管理を楽に
  • 【コラム】知りたいことは,“Google 先生”に聞いてみよう
  • 【活用事例紹介 ③】学校法人神奈川学園 精華小学校(神奈川県)
     まずは校務から活用実施。結果として働き方改革に!
      ~ICT活用のスタートはできることからでよい

第4章 G Suite for Education を導入するには

  • 【おさえておこう】G Suite for Education の導入,活用を成功させるには?

【G Suite for Education 導入プロセス 1】導入 ~申し込み手順・運用デザイン

  • 導入のビジョン・目的を明確にする
  • G Suite for Education を申し込む
  • G Suite for Education の運用ルール

【G Suite for Education 導入プロセス 2】詳細設計 ~利用開始に必要な設定

  • ユーザー設定を理解する
  • Wi-Fi設定を理解する
  • セキュリティ設定を理解する

【G Suite for Education 導入プロセス 3】検証 ~実適用と動作確認:適用後は動作確認を忘れずに

  • 設定の変更履歴を保存する
  • 動作確認をする

導入のポイント ~トラブルを未然に防ぐ

  • 登録するドメインを確定する
  • いつでも繋がるWiFiを確保する
  • 質問や疑問点は,Googleのヘルプを参照
  • 【活用事例紹介 ④】大子町教育委員会(茨城県)
     「ICT の導入で授業を大きく変えたい!」休校の2か月でICT活用先進校に!
      ~具体的な活用を示し,教員全員が「使ってみること」が重要

第5章 活用のポイント

  • 【おさえておこう「最初に必要となる操作」や「現場から出るよくある質問への回答」
  • 【活用ポイント1】最初に必要となる操作<Google Classroom>
  • Google Classroom に「教師」として登録し「クラス」を作成する
  • 児童生徒が「クラス」に参加する手順
  • 【活用ポイント2】Chrome ブラウザをもっと使いやすくするには?<授業>
  • 【活用ポイント3】Wi-Fiがないとただの箱? Chromebook ってオフラインで使えるの?<授業>
  • 【活用ポイント4】Chromebook のアクセシビリティ ユーザー補助機能って?<授業>
  • 【活用ポイント5】Google Meet での授業中,Wi-Fi接続がよくないときはどうすればいいの?<授業>
  • 【活用ポイント6】Google Classroom で[課題]を他のクラスにも流用したい!<授業>
  • 【活用ポイント7】授業のまとめに音声での説明をつけて児童生徒に配布したい<授業>
  • 【活用ポイント8】行くことができない場所,「ホンモノ」を見せたい!<授業>
  • 【活用ポイント9】オンラインクイズ「カフート!」で授業をもっと面白く<授業>
  • 【活用ポイント10】会議を設定したいけど,一人ひとりの予定を確認するのは大変<教職員のコミュニケーション・校内の情報共有>
  • 【活用ポイント11】いつも同じメンバーなら,もっとスマートにメールや共有ができないか?<教職員のコミュニケーション・校内の情報共有>
  • 【活用ポイント12】手書きのメモやPDFの資料の内容を,すぐにみんなに共有したい<教職員のコミュニケーション・校内の情報共有>
  • 【活用ポイント13】[マイドライブ]と[共有ドライブ],[共有アイテム]の違いとは?<教職員のコミュニケーション・校内の情報共有>
  • 【活用ポイント14】Google Classroom のドライブについて<教職員のコミュニケーション・校内の情報共有>
  • 【活用ポイント15】行事をスムーズに進行するために,複数のファイルを一元管理する方法は?<教職員のコミュニケーション・校内の情報共有>
  • 【活用ポイント16】他校の先生たちと情報交換したい<もっと Google for Education を学びたい>
  • 【活用ポイント17】自分のスキルを高めたい,スキルを証明したい<もっと Google for Education を学びたい>

EDLのサービス

  • 【活用事例紹介 ⑤】茨城県立並木中等教育学校(茨城県)
     普段からの活用で,休校中のオンライン利用もスムーズ。授業・校務・イベントもICTを使い,通常時と同様に
      ~使いやすいアプリを組み合わせ,自分に合う使い方を見つける

サポート

補足情報

G SuiteとG Suite for Educationの名称について

(2021年4月6日更新)

本書掲載の以下の名称に変更がありました。本書では旧名称のまま掲載しておりますが,新名称に読み替えてご覧ください。

  • G Suite → Google Workspace(2020年10月6日 Google発表)
  • G Suite for Education → Google Workspace for Education(2021年2月17日 Google発表)

Google Workspace for Educationの詳細については以下のサイトをご参照ください。
https://edu.google.com/intl/ja_ALL/products/workspace-for-education/

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