書籍概要

現場が動きだす大学教育のマネジメントとは
―茨城大学「教育の質保証」システム構築の物語

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概要

教育の現場の自由を活かしつつ,組織全体での教育の質を保証するには?

学生・生徒の学びのデータを現場でどう活かす?

かつて「何もしない大学」とまで言われた国立大学で,社会の変化や国の政策の大波小波を乗り越える中で生まれた,現場が動きだす大学教育のマネジメントとは――

  • 「学生の自己評価こそが質保証のカギ」
  • 「教員の悩みから始まる授業評価」
  • 「学修データを教員の査定に使うな」
  • 「ディプロマ・ポリシーは役に立つ」
  • 「データは弱く活用すべし」

各方面で高い評価を受ける茨城大学型の教育の質保証システムが誕生するまでの試行錯誤のエピソードと,そこから導き出された「現場が動きだす大学教育のマネジメント」の10のポイントを紹介。

これを読めば,現場にやさしい,教育の質保証の新しい可能性が見えてくる!?

こんな方におすすめ

  • 高校,大学,高専等の教育機関で教育マネジメントに携わっている方々
  • 教育系に従事している方々

※とくに,教育の質向上に悩んでおられる皆さまに最適の1冊です。

目次

第1章 茨城大学「教育の質保証」システム構築の物語

  • 1. 大学の教育は誰のもの? ― 大学評価の歴史と茨城大学型マネジメントの萌芽 ―
  • 2. 全学の教育目標をつくる ―「何もしない大学」を変えたディプロマ・ポリシー ―
  • 3. 「教育の質保証」とは何か ― 学修データと大学運営 ―
  • 4. 質保証の現場と物語の力  ― データの「弱い活用」とコミュニケーション ―
  • 5. 教育の成果はどうあらわれたか,そして未来へ  ― 実現した「チーム茨大」が目指すもの ―

第2章 【実践編】内部質保証システムはこうつくる ― 組織的・継続的な教育マネジメントへの提言 ―

  • ポイント1. 「困りごとがない」現場こそが困りごと
  • ポイント2. 学生の自己評価は学修の位置情報
  • ポイント3. ボトムアップが全体最適への流れをつくる
  • ポイント4. 学生の授業評価は判断理由が重要
  • ポイント5. データはコミュニケーション・ツール
  • ポイント6. IR室は「おいしいデータづくり」の台所
  • ポイント7. 変わる学生,変わる教員
  • ポイント8. 学生への学修到達点の意識づけ
  • ポイント9. 大学のコミュニケーション力を高める外部の目
  • ポイント10. 課題は常に解決するためにある

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