目次
第Ⅰ部 スタートアップに見るテック・トレンド
テーマ1 対立の最前線
第1章 戦争とテック ― AI・ビッグデータ,ドローン,宇宙
- 1.1 パランティア ― 新興防衛産業の「ビッグ・ブラザー」
- 1.2 「パランティア・ブラザーズ」が新防衛産業形成
- 1.3 バイトダンス ―「ティックトック」がスパイ疑惑で使用禁止の危機
- 1.4 画像認識の「AI四小龍」もアメリカの制裁対象に
- 1.5 DJI ― 民生ドローン最大手,ウクライナ戦争で軍用に脚光
- 1.6 スペースX ― ロケット開発から衛星ネット接続まで宇宙ビジネス主導
- 1.7 「スペース・バロン」ベゾス氏らもロケット開発に
- 1.8 中国も宇宙開発を民間企業に開放
第2章 モビリティ変革の波 ― 自動運転と電気自動車
- 2.1 ウェイモ ― グーグル発,自動運転技術でロボタクシー先行
- 2.2 ビッグテックがこぞって自動運転投資
- 2.3 中国企業もロボタクシー実用化
- 2.4 テスラ ― 世界のEV市場を開拓
- 2.5 EV系スタートアップがSPAC上場
- 2.6 中国EVメーカー,テスラを猛追
- 2.7 CATL ― 中国がEV電池市場支配
- 2.8 ノースボルト ― 欧州からEV電池巻き返し
第3章 マネー巡るバトル ― 決済からスーパーアプリへ
- 3.1 ストライプ ―「決済ゲートウエイ」でEコマースの黒子に
- 3.2 アント ― 決済から総合フィンテック企業へ,上場延期で暗転
- 3.3 デジタル人民元とインドのUPI ― 政府主導の小口決済インフラ整備
- 3.4 シー,グラブ,ゴジェック ― 東南アジアの「スーパーアプリ」戦争
第4章 命を守る新興企業 ― ゲノムレベルの研究からビジネスへ
- 4.1 ギンコ・バイオワークス ― 細胞をプログラミング
- 4.2 モデルナ ― mRNAワクチン開発,コロナ禍で大躍進
- 4.3 イルミナ ― 市場を独占する「ゲノム業界のグーグル」
- 4.4 BGI ― イルミナに挑む「ゲノム業界のファーウェイ」
- 4.5 インポッシブル・フーズ ― コロナ追い風の植物由来の代替肉
テーマ2 ポスト・ビッグテックの行方
第5章 クリプト ― ビッグテック支配覆すか
- 5.1 イーサリアム ― 分散型ネットワークの「OS」目指す
- 5.2 コンセンシス ― ウォレット「メタマスク」が標準に
- 5.3 コインベース ― 仮想通貨取引所からダップス・インフラへ
- 5.4 ダッパー・ラボズ ― NFTでヒット連発
- 5.5 スカイメイビス ― ベトナム発で「ゲームファイ」開拓
- 5.6 ブレイブ ― 広告閲覧で仮想通貨付与のブラウザ開発
第6章 メタバース ― もう一つの世界を創る
- 6.1 メタ・プラットフォームズ ― ポスト・スマホで主導権狙う
- 6.2 エピック・ゲームズ ― ゲーム開発でブームに先行
- 6.3 ユニティ・ソフトウェア ― スマホ向けゲームエンジンで成長
- 6.4 ロブロックス ― 独自通貨も発行する「ゲームのユーチューブ」
- 6.5 アニモカブランズ ― NFT活用しオープン・メタバース実現目指す
第7章 生成AI ― スター研究者の独立加速とビッグテックとの連携
- 7.1 オープンAI ―「チャットGPT」で旋風,汎用AIの実現目指す
- 7.2 ビッグテックが生成AIスタートアップを囲い込み
- 7.3 オープンソース勢力も台頭
- 7.4 中国テック企業が生成AI開発に相次ぎ名乗り
第Ⅱ部 次のイノベーション・ハブはどこか
第8章 君臨するアメリカ
- 8.1 ベイエリア ― 起業と投資の好循環で世界の技術革新の中心に
- 8.2 シアトル ― マイクロソフトとアマゾン中心にクラウド系人材集積
- 8.3 ロサンゼルス ― 宇宙系と娯楽系が集積,上空と地上のスター追う
- 8.4 ニューヨーク ― 消費・データ・クリプトなど多様な産業芽吹く
- 8.5 ボストン ― MIT隣接「ジーンタウン」にバイオ系企業集結
- 8.6 カナダ・トロント ―「ディープテック回廊」形成,移民政策追い風に
第9章 挑戦する中国
- 9.1 中国ベンチャーキャピタル ― 繁栄の種はアメリカから
- 9.2 北京 ―「AIの首都」,創新工場の李開復が旗振り役に
- 9.3 上海 ― 長江デルタの中心,半導体・自動車で存在感
- 9.4 杭州 ― アリババ城下町,「Eコマースの首都」に
- 9.5 深圳 ―「ハードのシリコンバレー」,スマホの部品供給網が強みに
第10章 台頭するインド
- 10.1 人口大国インド ― 工科大学でIT人材育成
- 10.2 バンガロール ― 外資が人材呼ぶ「インドのシリコンバレー」
- 10.3 デリー首都圏 ― IITデリー出身者が活躍
- 10.4 ムンバイ ― 財閥主導「ジオ革命」の震源地
第11章 勃興する第四極
- 11.1 イギリス・ロンドン―「スカイプ・マフィア」が活躍するフィンテックの首都
- 11.2 スウェーデン ― スカイプが生んだ「成功の連鎖」,ドイツにも拡大
- 11.3 イスラエル ― 技術系エリート軍人が支える起業大国
- 11.4 シンガポール ― 外国人起業家来たる,国内は大学主導で育成
第Ⅲ部 日本にはなぜユニコーンが少ないのか
第12章 日本の生態系と問題点
- 12.1 コンピューター科学教育 ― 日本の大学は量・質とも劣後
- 12.2 大企業のスピンアウト ― スタートアップ供給源になれるのか
- 12.3 移民 ― 来る人も出る人も少なく,「鎖国マインド」蔓延
- 12.4 ベンチャーキャピタル ― 規模はアメリカの100分の1,小粒IPOを先導