概要
当時はプログラミングに挫折した人に贈る,MSX-BASICを使用したゲームプログラミングの入門書です。制御構文や変数といったプログラミングの基礎から表現の幅を広げる工夫まで,まだプログラミングをしたことがない人でも理解できるように解説します。MSX-BASICは簡単な記述でゲームを作れるように設計されており,テキストベースのゲームからシューティング,アクション,RPGと,BASICの基礎を身につけながらステップアップすることで自分の作品を作れるようになります。
特典として,MSX公式エミュレーター「MSXPLAYer」をダウンロードできます。
こんな方におすすめ
- あの頃はゲーム開発者になりたかった大人
- 新MSXからレトロゲーム開発をやってみたい人
目次
第1章 MSXとは
- MSXの概要
- MSXのエミュレーター
- MSXPLAYerの使い方
- MSX0 Stack
- MSX0 Stackの使い方
- 以前販売されていたMSX実機を利用する
第2章 MSX-BASICをはじめよう
- BASICとは
- まずは簡単なプログラムから
- MSXの基本操作
- 変数とは
- BASICの基本命令・構文
第3章 ブロックくずし
- テキストベースのブロック崩し
- しくみを考える
- ラケットの表示と移動
- ボールの表示と移動
- ラケットとボールの当たり判定
- 残機とスコアの表示
- ブロックの表示と当たり判定
第4章 シューティング
- スプライトを使ったシューティング
- しくみを考える
- スプライトについて
- 自機の処理
- 敵の処理
- 撃墜とゲームオーバー処理
- 効果音をつける
第5章 アクション
- PCGを使ったアクション
- スプライト定義
- 壁等のグラフィック定義
- 足場の処理
- プレイヤーの処理
- 残機の管理とゲームオーバー処理
第6章 タイピング
- MSXでは珍しいタイピングゲーム
- 課題文字列をまとめる
- キーボード入力の処理
- その他の処理
第7章 アドベンチャー
- 謎解きアドベンチャー
- 図形を描く
- 画面を作成する
- コマンド入力を実装する
- 各コマンドでフラグを管理する
第8章 RPGのバトル画面
- コマンド選択式バトル
- ゲーム画面を作成する
- メインループを作成する
- 勇者のコマンドを実装する
- ドラゴンの行動を実装する
付録A VRAMアクセス
- 使用できる色の制限
- VRAMとは
- SCREEN 1で文字の形・色を変える
- SCREEN 1.5の使い方
- 画面の読み取りと当たり判定
付録B MSXのドキュメント
- アカシックライブラリー
- 国立国会図書館デジタルコレクション
付録C 便利なツール類
- BACON
- MSX Floppy Disk Manager
- MSX VIEWer
- MSX FILE LAUNCHER 2
- TinySprite
付録D BASIC命令まとめ
サポート
ダウンロード
本書で作成するプログラムおよび特典である同人ゲーム「ELELAND」を収録したディスクイメージをダウンロードできます。
- ダウンロード
- gihyo-msx-book.dsk
また,本書にはMSXエミュレーター「MSXPLAYer」の利用権が付帯しています。以下のページからダウンロードしてご利用ください。パスワードは本書P.2に記載されています。
- https://msxplayer.net
なお,MSXPLAYerへのご質問については,MSXアソシエーションまでご連絡をお願いします。
- info@msxa.org
正誤表
本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに,ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
P.15 ハードウェア
誤 |
「PortBは黒いコネクタでGPIO,PortCは青いコネクタでA/Dコンバーターを利用することができます。」 |
正 |
「PortBは黒いコネクタでGPIOやA/D・D/Aコンバータ,PortCは青いコネクタでUARTを利用することができます。」 |