概要
Replitはクラウドベースのオンライン統合開発環境です。サポートAI機能であるAgent/Assistantに対して自然言語で指示を出すだけで,データベースとの連携などを含む本格的なWebアプリケーションを開発可能です。コーディングが不要で,自然言語を使って開発できるという特徴から,初心者や非エンジニアであっても自分のアイデアをすぐに形にできますし,Webアプリケーション開発者がプロトタイプの作成を手早く行うといった用途にも活用できるでしょう。本書では,ReplitによるWebアプリケーション開発について基本からわかりやすく解説します。実際にいくつかのアプリを開発する手順を解説する中で,外部サービスとの連携やデータベース活用,画像認識,翻訳機能,決済機能などといった高度な機能を実装するノウハウを学べます。
こんな方におすすめ
- Webアプリケーションを作ってみたい人
- Replitを活用したAI駆動開発について学びたい人
- Webアプリケーション開発者
目次
序章 Webアプリケーション開発の歴史と現状
- 0.1 Webアプリケーション開発の歴史
- 0.2 AIによるコーディング支援からVibe Codingへ
- 0.3 Replitが変えるWebアプリケーション開発
- 0.4 本書の構成
第1章 Replitの基礎知識
- 1.1 Replitとは
- 1.2 開発環境の特徴
- 1.3 Replitを構成する要素
第2章 Replitによるアプリケーション開発の基本
- 2.1 アカウントの登録方法
- 2.2 最初のアプリケーション開発
- 2.3 ワークスペースの画面構成
第3章 外部APIやライブラリを活用した開発
- 3.1 「イベント企画書クリエイター」の開発
- 3.2 「ドキュメントマスター」の開発―あらゆる文書を自在に変換
- 3.3 高品質ランディングページの作成
第4章 データ活用型アプリケーションの開発
- 4.1 「食事バランスナビ」の開発
- 4.2 「スマート名刺管理」の開発
- 4.3 「AIリアルタイム翻訳機」の開発
第5章 本格的なビジネスアプリケーションの開発
- 5.1 「YouTubeトランスレーターPlus」の開発①―コア機能開発
- 5.2 「YouTubeトランスレーターPlus」の開発②―Stripeによる収益化と高度な機能
第6章 アプリケーションの公開/他ツールとの連携
- 6.1 アプリケーションのデプロイ
- 6.2 セキュリティスキャナーによる脆弱性診断
- 6.3 組み込みアクセス解析機能
- 6.4 他ツールとの連携と共同作業
第7章 効果的なAI活用のテクニック
- 7.1 Webアプリケーションのアイデア創出法
- 7.2 AIツールでデザイン制作
- 7.3 Replitへの効果的な指示の出し方
第8章 応用的な開発手法と参考情報
- 8.1 スマートフォンからの開発
- 8.2 ネイティブアプリの開発
- 8.3 Replit以外のAI開発ツール紹介
- 8.4 継続的な学びのためのリソース
Appendix
- A.1 Replitで利用可能なツール一覧
- A.2 Replitと連携可能なサービス一覧
- A.3 本書のサポートサイトについて