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未来エコ実践テクノロジー

図解でわかるカーボンニュートラル×国際標準化
~脱炭素産業で生き残るためのルールメイクとルール優位性戦略~

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概要

海外では組織経営をする上で,カーボンニュートラル,ESGやSDGsといった国際アジェンダの達成が重視され,二酸化炭素換算 (CO2eq) や再生資源の利用状況などの非財務情報を,製品出荷時にデジタルデータとして発行することが国際的に義務付けられつつあります。そのため,国際法・欧州法と国際標準 (ISO) を組み合わせ,さらにデジタル化した制度として,整備されつつあります。今後,国内や海外で商品を市場投入する際の鍵となる,国際標準を含むルールを自社のデータ戦略に組み込みながら,拡大しつつあるデジタル経済圏へどのように参加してゆくのか,その実践方法を詳しく解説します。

こんな方におすすめ

  • 国際標準化(ISO)などの国際アジェンダにのっとったカーボンプライシングのルールを,自社の製品に組み込みたい技術者・産業関係者
  • SDGsを進める企業でカーボンニュートラルの達成度を測りたい人

サンプル

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目次

第1章 カーボンニュートラルの達成度を測る背景

  • 1.1 カーボンニュートラルとCO2排出権の金融化
  • 1.2 金融と環境問題
  • 1.3 カーボンニュートラルとSDGsの国際標準化
  • 1.4 SDGsは普遍的目標なのか
  • 1.5 日本とEUのカーボンニュートラル政策の比較
  • 1.6 EU気候法とは何か
  • 1.7 達成度を数値化する意義
  • 1.8 気候変動対策で活用されるビッグデータ
  • 1.9 カーボンニュートラルとミンスキー・モーメント

第2章 ルールフレームワークの基礎と国際標準の役割

  • 2.1 ルール優位性が必要とされる理由
  • 2.2 世界貿易機関のTBT協定とGP協定の役割
  • 2.3 国際標準化組織ISOとIECの役割
  • 2.4 マネジメントシステム規格の役割とビジネス戦略
  • 2.5 国際標準化での「水平標準」と「製品標準」の区分け
  • 2.6 標準の新潮流 IEC/ISO SMART
  • 2.7 先行する欧州ルールフレームワーク
  • Column1 EN規格の無償化を求める訴訟
  • 2.8 欧州の標準化への動き
  • 2.9 独自路線を進むアメリカルールフレームワーク
  • 2.10 欧米に後れをとる日本のルールフレームワーク

第3章 カーボンニュートラルのルールフレームワーク

  • 3.1 国際アジェンダ京都議定書とパリ協定の誕生
  • 3.2 温室効果ガスの種類とGHGプロトコル
  • 3.3 国際アジェンダと国際標準の連携
  • 3.4 ロンドン宣言とESGの関係
  • 3.5 SDGsとISOの標準化による企業経営への影響と課題
  • 3.6 国際アジェンダから地域・国家ルールフレームワークへ
  • 3.7 改正エコデザイン規則
  • 3.8 デジタル製品パスポート
  • 3.9 DPPシステムの標準化要求と整合規格
  • 3.10 DPPをめぐる覇権争い

第4章 カーボンニュートラルを支えるオントロジーとデジタル経済圏

  • 4.1 情報爆発で顕在化したデータ相互運用の必要性
  • 4.2 データ品質の劣化と相互運用の課題
  • 4.3 計算機が読み実行する新しい標準
  • 4.4 意味的データ相互運用性とオントロジー
  • 4.5 Industry 4.0の意味的データ相互運用性の歴史
  • 4.6 データスペースの取り組みへ
  • 4.7 相互運用性4層モデルでのCFPユースケース
  • 4.8 欧州主導のDPP実装フォーラムCIRPASS
  • 4.9 オントロジーとデジタル経済圏
  • 4.10 ルールが歪めるデジタル地勢とサイバー地政学

第5章 世界各国の事情をもとに日本が進むべき道

  • 5.1 デジタル経済圏が駆動する資本主義の変化
  • 5.2 サイバー空間を見える化する
  • 5.3 哲学の政治応用の例
  • 5.4 サイバーインテリジェンスと地政学
  • 5.5 サイバー空間における「部分」と「全体」について
  • 5.6 「近代の超克」と「自己の超克」
  • 5.7 日本が進むべき道について

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