概要
「今度こそ」と計画を立てる。やることを洗い出し,締め切りから逆算し,手帳を埋める。それなのに,予定は思ったとおりには進まない。気づけば計画に追いかけられ,そしてまた計画倒れ——。そんな経験は誰にでもあるはずです。
こういうとき多くの人は,次はもっとちゃんと計画を立てようとします。「計画倒れ」を「計画」で直そうとするわけです。でも計画は分厚くなるばかりで,動きはかえって重くなります。
計画には,ちょうどいい量があります。計画との付き合い方は,次の3つの段階に分かれます。
- 無計画……方向を決めない。目の前のことに反応して動くだけなので,すぐに迷子になる
- 過剰計画……「計画倒れ」を「計画」で直そうとして,さらにちゃんと計画を立て直そうとする。計画倒れが「計画疲れ」に変わっていく
- 戦略的無計画……方向は決める。でも道筋は決めすぎない。現実をとらえて,最適な「次の一手」を選び続ける
多くの人は「無計画」を避けようとして,過剰な計画をしてしまいがちです。本書が勧めるのは,その先にある「戦略的無計画」です。
「決めない」のではなく「決めすぎない」。「戦略的無計画」では,頭に描いた「ビジョン」は手放さないまま,「イマココ」に集中します。目の前の一手に全力で臨むことを積み重ねた結果として,やりたかったことが実現していく考え方です。
15年にわたって延べ5万人以上が使ってきた時間管理サービスの開発者と,心理学ジャーナリスト。「行動のしくみを作ってきた実践者」×「心理から行動を読み解いてきた分析者」のタッグで,3,000人を超える方に先送り改善プログラムを届けてきました。その考え方と進め方を,著者2人が具体的に解説します。
第1章 計画なしでものごとを成し遂げるシンプルな方法
第2章 なぜ目標を「計画」しても成功できないのか?
第3章 「イマココ」から始める仕事の進め方
第4章 「計画」なしで「期限」に間に合わせる
第5章 計画しなければ疲れなくなる
第6章 計画の代わりにリズムを作る
第7章 計画しない生き方
各章の終わりには「計画しない練習」を収録しました。全22項目。読んで納得して終わりにせず,明日から手を動かせるようになっています。
やりたいことが多すぎる方,計画倒れに苦しんだことがある方はぜひ手に取ってみてください。
こんな方におすすめ
- やりたいことが多すぎて,計画を立てても計画倒れになってしまう人
- 計画に縛られるのをやめて,前向きに目の前のことへ取り組みたい人