概要
「分数」はその先に驚くべき無限に続く数の世界が広がっています。たとえば√2を取り上げてみると,10進法では√2=1.41421…です。しかしながら,今から3500年以上前の古代バビロニアでは,60進法が使われていたので√2=1+24/60+51/60^2+10/60^3のように分数で表されます。これを計算すると,1.41421296296…になります。さらに5進法で見てみると,√2=1.20134…となります。√2についてはさらに面白いことに連分数でも表すことができます。このようにn進法(nは整数)の「n」に着目することで,数のさまざまな表現を見ることができます。
一方,p進数(pは素数)は全く別の捉え方をします。小数は右側(小数点以下)に無限に伸びますが,p進数は「左側に無限に伸びる数」になるのです。たとえば,-1を5進数で表すと左側に無限に続く数「……4444」と表されます。pでたくさん割り切れる数ほど,0に近い(小さい)と考えます。例えば素数5で考えると,5よりも5^2=25のほうが0に近い数と解釈されます。不思議ではありませんか? 有名な数としてペレリマン数があります。
本書では,分数とn進法の関係を解き,p進数の概念へと案内し,数の不思議と神秘に迫ります。
こんな方におすすめ
- 数学史に興味がある人
- 数・分数ついて知りたい人
- 数論の世界を味わいたい人
- p進数を知りたい人など