Googleが新しい音声検索をリリース
11月29日、Googleが新しい音声検索アプリをリリースしました。
動作するのは、Android 4.1以上を搭載したスマートフォンとタブレットです。今回のアップデートで、より自然な方法で検索することができるようになり、多くのケースで結果を読み上げるようになりました。
たとえば、「大阪の天気を教えて」と入力すると、画面には大阪府の天気が表示されて、「大阪府では、4度で、ところにより曇です」と読み上げてくれます。また、「心斎橋まで行きたい」と音声で入力すれば、「ルートを検索します」と音声案内があったあと、現在地からのルートをGoogleマップに表示して、検索から次のアクションに繋げます。
検索キーワードの入力は、知りたい内容の断片をテキストで入力する間接的な作業です。しかし、音声入力であれば、欲しい結果を言えばよいだけなので、直接的で分かりやすく、音声を使うメリットをうまく活かしていると言えます。音声検索は、知りたい結果が直接得られたような感覚で使え、満足度が高く気持ち良く使えます。
さて、音声入力と言われると、会話して使うSiriと比較しますが、これとは違うものです。新しいGoogle音声検索は、検索キーワードの入力を自然な言葉で検索できるようになったと考えるのが適切で、音声版の入力アプリのようなものです。
たとえば、Siriでは「いま、何時?」と聞けば、現在の時刻を音声で返しますが、Google音声検索では、「今何時」と認識されて、これをキーワードで検索が行われます。音声入力は、検索エンジンと綿密に連携してはいますが、異なるものだとご理解いただけるはずです。ただ、「Facebookを起動して」と音声で入力すると、インストールされているFacebookアプリを起動するので、Siriと似たようなことができるのが、悩ましいところですが、これ止まりのようです。
- Google公式ブログの該当エントリー
- Google Japan Blog: 新しい音声検索で調べたいことをすぐに検索
JollaがSailfish OSを搭載したスマートフォンをフィンランドで発売
Jollaは、11月27日にAndroidアプリも動作する「Sailfish OS」を搭載したスマートフォンをフィンランドで発売開始しました。
Sailfish OSは、以前触れましたが、ノキアが開発をしていたLinuxベースのモバイルOS「MeeGo」を搭載した端末「N9」に関わっていたメンバーによって設立された会社「Jolla」よって開発が行われています。
発売された端末のスペックは、CPUがQualcomm Dual Core 1.4GHz、ディスプレイが4.5インチIPS qHD(960×540)、メモリが1GB、ストレージが16GB、カメラは、リアに8Mピクセルのオートフォーカス、フロントに2Mピクセルが搭載されています。通信関連は、GSM/3G/LTE、.11 b/g/n 2.4GHzのWi-Fi、Bluetooth 4.0 EDR HS。本体サイズは131 x 68 x 9.9mm、重さは141gです。端末スペックだけみれば、特筆するところはありません。
端末のデザインはシンプルなスクエアで、ボタン類は、電源とボリュームだけに見えます。NOKIA N9は、丸みをおびていましたが、装飾の少ないシンプルなデザインや豊富なカラーバリエーションには、その面影が見えなくもありません。また、背面のカバーを取り外して、別の色に交換して楽しめるような工夫も「らしい」と言えるかもしれません。
Sailfish OSは、Androidアプリが動作すると書きましたが、互換OSというワケではなく、ネイティブアプリも開発できます。Sailfish OSには、公式のPlayストアアプリが搭載されていないので、独自のストアアプリを使って、Androidアプリをダウンロードします。おおよそ、85,000種のアプリがダウンロード可能とされていますが、Playストアにあるすべてのアプリがダウンロードできるワケではありません。
Jollaが公開しているビデオを観ると、Sailfish OSの操作は目新しい部分が多いように見えます。
たとえば、画面を2度タップしてロック解除(これは、LGのG2でも実現されています)したり、画面の上や下に大きくスワイプしてタスクを切り替える、また、メニュー選択は、フリックするように操作して画面から指を離すと選択されているように見えます。
こうした目新しい操作は、ユーザーがタッチパネルに慣れていることを前提にして、デザインの見直しができるので、新規OSの強みになる部分でもあります。実際の使い心地は、どんなものか気になるところです。
ようやく端末発売にこぎ着けたJollaですが、依然先行きが不透明なのは、変わりがありません。端末の販売をフィンランドに限っているところから見ても、着実に物事を進めていくのかもしれません。落ち着いたら、世界展開されるはずなので楽しみです。