CES 2014が終了したあとは、祭りのあとの静けさのようで、目立ったニュースがありません。来月に入ると、24~27日のスケジュールで、MWC 2014(Mobile World Congress)が開催されるので、これに向けての動きがメディアを賑わせることになるはずです。
Motorolaが50ドルスマホを投入する?
Motorolaの「MOTO G」は、久しぶりの会心作となりました。
この端末は、4.5インチのHDディスプレイと1.2GHzのクアッドコアのCPUを搭載しながらも、179ドルの低価格で人気の端末となっています。
Moto Gは、Androidの中では低価格の部類ですが、たとえば、Firefox OSを搭載するZTEのZTE Openは、79.99ドルという価格で販売されており、おおよそMoto Gの半額です。
ZTE Openは、3.5インチのハーフVGAディスプレイと1GHzシングルコアのCPUを搭載しており、Moto Gより数段下のスペックの端末です。よって、価格だけでは比較できませんが、これを見ても分かるように、低価格スマホの需要があるのは事実です。
こうした状況を見てか、低価格端末のMoto G投入で勢いづくMotorolaは、$50以下というMoto Gよりもさらに低価格のスマホの投入を検討しているとCEOのWoodside氏がTrusted Reviewsのインタビューで明らかにしています。
50ドルスマホのスペックや投入時期など、詳しいことは明らかにされていませんが、端末名は、Moto L(Low-cost)となる確率が非常に高いはずです。(笑)
さて、50ドルスマホがZTE Openと同じくらいのスペックであれば、近い価格になりそうですが、Android 4.4 Kitkatを走らせるには荷が重いはずです。また、アプリもロースペックの端末で動作することを想定して開発されていないので、価格を優先した端末は、安かろう・悪かろうの典型例になる可能性があります。
たとえば、Moto GのCPUをSnapdragon 400から200に変更して、RAMを1GBから512MBに、ストレージを8~4GBに変更する程度で、50ドルスマホができあがるとは到底想像できませんが、近いスペックの7インチ(1024×600)中華タブレットが、60ドル前後で売られているので、50ドルスマホの話は、Woodside氏のリップサービスというワケでもなさそうです。
50ドルスマホに関しては、MWC 2014で発表があるのかもしれません。これが現実となれば、シュリンクパックされたスマホがレジの横で売られる日もそう遠くないはずです。
Galaxy NotePROがもう登場か?
日本ではiPhoneが幅を効かせていますが、韓国へいくと、多くの人がSamsungのスマホを使っていることに驚きます。老若男女問わずなので、さすがお膝元と思うと同時に、これを見ると日本の状況が寂しくなります。
さて、CES 2014で発表されたばかりのGalaxy NotePROが、韓国国内での予約が、1月22日~2月2日の期間ではじまったというニュースが一部のメディアで報道されています。もう登場かと驚かされますが、Samsungの動きの早さには関心させられます。
- SamsungのCES特設サイト:
- Samsung CES 2014
Galaxy NotePROをご存じではない方に、簡単にご紹介しておきます。
Galaxy NotePROシリーズは、12.2, 10.1, 8.4インチの3種類で展開されており、いずれもWQXGA(2560×1600ドット)のディスプレイが搭載されています。12.2インチのディスプレイを搭載する端末は、Windows 8タブレットと似た大きさで、使い方も被るはずです。また、Galaxy Noteの特徴でもあるマルチウインドウは、12.1インチモデルであれば、4つまで表示できます。
予約開始が本当であれば、他国への展開も迅速に行われるのか気になるところです。
先日、韓国へいった時に触った、店頭のGalaxy Note 8.0(Wi-Fi版)には、日本語リソースが入っていたので、Galaxy NotePROも同様であれば、平行で早く入手できるかもしれません。ただ、Galaxy Note 8.0の販売価格が3万5,000円ほど、Galaxy Note 10.1 2014版が6万5,000円ほどだったので、12.1インチのGalaxy NotePROであれば、8万円を超える価格になるのかもしれません。