Android Weekly Topics

2014年3月第1週Mobile World Congress 2014からのトピックス

先週は、Mobile World Congress 2014が開催されたので、Android関連も多くのニュースがありました。

SonyとSamsungから正常進化のフラッグシップ端末が登場!

Sonyは「Xperia Z2」をMobile World Congress 2014で、Samsungは「Galaxy S5」を独自イベントのUnpacked 5で発表しました。

Xperia Z2は、Xperia Z1の後継機となるスマートフォンです。Xperia Z1のデザインを継承しつつ、ディスプレイが5.0から5.2インチ(1,920x1,080)に大型化され、重さが170gから158gに軽量化されています。CPUは、Snapdragon 801 2.26GHzクアッドコア、RAMは、3GBを搭載しています。発売時期は3月です。

Galaxy S5も、Galaxy S4の後継機となるスマートフォンです。

こちらもGalaxy S4のデザインを継承しつつ、持ちやすくするために背面にパンチングパターンを追加したり、タッチセンサー式のボタンのひとつをメニューからタスクボタンに変更するなど、日常生活の中でより便利に使えるような改良がハード・ソフトともに行われています。

ディスプレイは、5.0から5.1インチ(1920×1080)に大型化、CPUは、Snapdragon 801 2.25GHzクアッドコア、RAMは、2GBを搭載しています。

正常進化の端末ですが、若干大きく(136.6×69.8×7.9ミリ~142.0×72.5×8.1ミリ⁠⁠、若干重く(130g~145g)なっています。発売時期は4月以降です。

ブルーメタリックカラーのGalaxy S5
仮ブルーメタリックカラーのGalaxy S5

Xperia Z2は、性能を強化しつつも、抜かりなく軽量化してくるところは、Sonyらしく、Xperia Z1の後継機にふさわしい端末です。一方のGalaxy S5は、心拍センサーが追加し、リアルタイムで心拍数をチェックできたり、指紋リーダーを使ってロック画面の解除ができるなど、Galaxy S4に続き、新しい提案が盛り込まれており、Samsungらしい仕上がりの端末です。

SonyとSamsungのフラッグシップ端末が、前作からの正常進化のアプローチを取っているのには、行き詰まり感がありますが、ともに前作・前々作の端末が素晴らしい仕上がりだったためとも言えます。

別の道へ活路を見出す者、より広がりも見せる者

Androidからは離れますが、第3のOSと言われる「Tizen OS」「Firefox OS」の動きをご紹介します。

2013年10月に、Samsungが発売したスマートウォッチ「GALAXY Gear」が、早くも世代交代となり『Gear 2』『Gear 2 Neo』として発表になりました。GALAXY Gearには、Android OSが搭載されていましたが、Gear 2とGear 2 Neoには、Tizen OSが搭載されており、名前からGalaxyが無くなっています。

ウェアラブルデバイスで、OSを意識する造りになるとは考えづらいので、OSが変わってもユーザーに影響はありませんが、ようやく、Tizen OSが日の目を見た感があります。Samsungは、同社のデジタルカメラ「NX300M」にもTizen OSを搭載して、SMART CAMERAとして売り出しています。

今後は、スマートフォンではなく、スマートウォッチやデジタルカメラに、Tizen OSの活路を見いだしていくのかもしれません。

新興国市場にフォーカスして立ち上げたFirefox OSは、MWCに先がけたプレス向けイベントで、Firefox OSを搭載したスマホが、フィーチャーフォンから乗り変える最初のスマホとして、新興国市場で選ばれているとアピールしています。

2014年は、アフリカ、アジア、東欧といった地域にも拡大し、日本でもauが端末の投入を予定しているので、昨年以上に多くの話題を提供する存在となりそうな予感がします。

Firefox OS端末は、現在リリースされている端末よりも、より高性能の上位端末、より低価格な下位端末のリリースの準備を進めているようです。

より高性能な端末は、高性能なCPUと高解像度のディスプレイが搭載された端末となります。とは言っても、先で取り上げたXperia Z2やGalaxy S5と肩を並べるような端末が登場するワケではなく、Androidで言えば、ミドルレンジクラスの機種が投入されるようです。

より低価格な端末の方は、$25(約2500円)という驚きのプライスタグが付いています。これは、中国のSPREADTRUMが製造する端末で、CPUにCortex A5 1GHzを採用したコンパクトな端末で、新興国市場で発売が予定されています。

今週は、この辺りで、また来週。

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