Xiaomi製スマホの個人情報送信問題、アップデートで対応

Androidで最も勢いのあるメーカ「Xiaomi」の一部のスマートフォンで、ユーザの許可なしに、個人情報をXiaomiのサーバに送信していることが、フィンランドのセキュリティ会社「F-Scure」によって報じられました。

送信していた情報は、SIMと端末識別番号（電話番号、ISMI、IMEI）で、クラウドベースのメッセージングサービス「Mi Cloud Messaging」で、オンラインステータスを取得するために使用していたと、Xiaomiの副社長Hugo Barra氏が自身のGoogle Plusに投稿したエントリーで説明しています。Hugo Barra氏は、今回の事態を受けてユーザーにお詫びをするとともに改善したアップデートを提供する約束しました。アップデートは早速公開されています。

アップデートではMi Cloud Messagingを無効にすると、個人情報を送信しないことが確認されています（アップデート前は、無効にしても送信していた）また、これまで、HTTP通信だったところが、HTTPSに変更されており、暗号化通信を使ってサーバとやりとりしていることが分かっています。

Xiaomiは、サーバに送信していた個人情報は、サービスの利便性向上のために使っていたとしており、現時点で、ユーザーの不利益につながるような使い方をしている事実はありません。

今回の一件、よい見方をすれば意図的なものではなく、開発に関わった技術者が、目的とする機能を実現しやすいという理由で今回のような造りをして、勉強不足や認識不足がこの事態を招いたとも考えられます。実際に開発現場に関わる者にとっては、身につまされる思いがする出来事です。

筆者は、当事者でなかったこともありますが、Hugo Barra氏の釈明もわかりやすく、その後の対応も迅速だったので、悪い印象は残っていません。2回、3回と繰り返さなければ、会社として勉強したということになり、Xiaomiが大きくなるためのステップと見ています。

Xiaomi、MIUI V6を正式発表。10月にリリース予定

先で取り上げたXiaomiが開発するAndroidベースのカスタムROM「MIUI」の最新バージョンV6が正式発表されました。

まだ、人数を限定したベータテストを行っている段階ですが、順次拡大されていき、10月には正式版がリリースされます。

MIUI V6は、いまどきらしく、フラットデザインが全面採用されています。悪い見方をすれば、より動きのあるiOS 7と言うこともできます。ただ、これだけ隅々まで徹底してカスタマイズされているAndroidは皆無なので、徹底した仕上がり度合いは敬服します。

MIUIの見た目はiOSのようですが、Androidベースなので、これに従った使い勝手になっています。MIUI V6は、触っていないのでわかりませんが、MIUI V5は、Androidのわかりづらい部分に見直しが入っており、うまく整理されているので、使い勝手が良く好印象です。カスタムROMにありがちな、機能を水増ししたような感はなく、バランス良く実装されている印象を持ちます。MIUIが唯一という部分はありませんが、日頃よく使うだろう機能をバランスよくパッケージングし、統一された使い勝手を提供しているだけでも十分価値はあります。MIUI V6も同様の仕上がりになるはずなので、登場が楽しみです。

Facebook MessengerがAndroid Wearに対応

Facebook Messangerがアップデートされて、Android Wearに対応しました。

最新バージョンでは、Facebook Messangerで受け取ったメッセージがAndroid Wearで読めるだけでなく、いいねや音声入力を使った返信ができます。

これまでもAndroid Wearでメッセージが読めましたが、注目は音声入力を使った返信です。音声入力で返信する場合は、対話式で進めるのではなく、アプリのタイミングで進める必要があり、モタモタしていると音声で返信する機会を失うほどです。慣れるまで少し時間がかかりますが、ワンフレーズ程度の音声入力であれば、うまく動くので、腕時計から手軽に返事ができます。

今週は、このあたりで。また、来週。