LGが円形ディスプレイのAndroid Wear「G Watch R」を発表
LGが円形ディスプレイのAndroid Wear「LG G Watch R」を発表しました。
ディスプレイは1.3インチの有機ELディスプレイで(320×320ドット)、メモリは512MB、ストレージは4GB、心拍センサ搭載となっています。リリースは2014年第4四半期です。
円形ディスプレイのAndroid WearはMoto 360だけかと思いきや、LGもこの後に続くことになりました。Samsungも開発中との噂が出ているので、Android Wearのディスプレイは全て円形になるのかもしれません。
円形ディスプレイを搭載したことで時計らしくなりました。しかし、腕時計と同じ姿になると宝飾品としての側面が重要視されることになります。今後、宝飾品としての側面が強く求められるようになれば、使われる素材やこれを活かしたデザインなどに注目が集まるはずで、有名時計メーカとコラボしたAndroid Wearが登場するかもしれません。
中国からWindowsやAndroidから置き換え狙う独自OSが登場
中国で開発されている独自OSを10月にリリースします。
これは中国国工程院によって独自開発されたもので、WindowsやAndroidから置き換えを狙い、MicrosoftやGoogleへの依存度を軽減することが目的とされています。
対抗馬のWindowsやAndroidは、パソコン向けとモバイル向けのOSです。
中国独自のOSがデスクトップからモバイルまでをカバーする可搬性を持っているのかもしれませんが、カーネルなどの根幹部を共用化して、シェルなどをデスクトップ向けやモバイル向けに造り分ける方法を取るのかもしれません。まずは10月にパソコン向けが登場し、既存のパソコンOSを1から2年以内に置き換える、その後登場するモバイルOSは、3から4年以内で置き換えたいと、このプロジェクトを率いる中国工程院のGuangnan Ni氏がコメントしています。短い時間で成果を出そうとしているので、並々ならぬ決意で開発を行っているのかもしれません。
独自開発できる懐を持つ中国
今回の独自OS以外にも、今年の初めに中国政府の資金援助を得て、中国科学院ソフトウエア研究所とShanghai Liantong Network Communications Technologyによって共同開発されたChina Operating System」(COS)がお披露目されました。
Linuxベースとされており、PCやスマホ、タブレット、セットトップボックス向けのOSとして開発されていますが、Androidに似ているのでこれベースなのでは?と邪推してしまいます。
とはいえ、政府の支援を受けた独自OS開発のプロジェクトが同じ年に複数存在しているのは、中国という国の大きさを実感させられます。国家プロジェクトではないので、現状のモバイルOSから強制的に置き換わるようなことはないと思いますが、今後の動きには注目です。
政府支援のプロジェクト以外では、Androidベースに独自OSを開発しているメーカがいくつかあります。商用になっているものでは、Xiaomiの「MIUI」やOPPO「ColorOS」が代表的です。MIUIは、ユーザインターフェースがiOSの影響を受けているようにみえますが、徹底した作り込みが隅々まで行われており、使い勝手も悪くありません。また、機能的にも過不足なく非常によくまとまっています。
独自OSだけではなく独自CPUを存在する
中国には、独自OSだけではなく独自CPUも存在しています。
これは、中国科学院が開発した龍芯(Loongson)と呼ばれるCPUです。
当初は、中国が知的財産権を持つ独自CPUを開発する目的で、政府の支援を受けたプロジェクトでした。しかし、紆余曲折あり、現在はMIPSベースのCPUとなっています。日本ではみることはありませんが、中国で販売されているPCに搭載されているようです。
今週は、このあたりで。また、来週。