App Runtime for Chromeが登場!Evernoteなどが対応
今年の6月に開催されたGoogle I/Oで、ChromebookでAndroidアプリを動作させるプロジェクトとして「App Runtime for Chrome ( ARC) 」が披露されました。これが現実の物となり、Chrome OSで動作するAndroidアプリの提供が開始されました。
ChromebookでAndroidが動作する
動作可能なアプリは、以下の4本です。
Evernote(オンラインノートアプリ)
Vine(6秒動画共有アプリ)
Duolingo(語学学習アプリ)
Sight Words(子ども向け読解力教育アプリ)
いまのところ、限られたデベロッパーと協力して対応作業を進めているようで、その成果であるアプリは、Chromeウェブストアからダウンロードするようになっています。Androidアプリは、標準APIを使っていれば、ARCで動作するとされていますが、Chromebookに搭載されているキーボードやタッチパッド、タッチスクリーンを考慮した造りに改変する必要があります。ChromebookからPlayストアにアクセスして、Androidアプリをインストールできるようになると想像していましたが、現状の進め方をみると、これが現実のものになるのは少し先のようです。
Chromebookは、企業や教育機関向けにしか展開していないので、いまいち現実味のないプロダクトですが、一般展開が始まれば、ノートブックタイプのAndroidが欲しいと考えている方にとっては福音となる技術です。
Android Wearは、年内にはいくつかの機能が付く予定
Apple Watchに先行して、腕時計用のOS「Android Wear」をリリースしているGoogleは、Apple Watchが登場する前に、できるだけ先行したいと考えているのか、Androidチームのオフィシャルブログで、Android Wearを継続かつ頻繁にアップデートを実施し、機能強化、性能強化を行っていくと発表しました。
オフィシャルブログで公言されている追加機能は、GPSのサポートとオフライン音声再生機能です。これ以外に、前々から話が出ているウォッチフェイスを開発するAPIが用意されます。
GPSのサポートは、ハードウエアの対応が必須になりますが、スマートフォンに頼ることなく、GPSでのトラッキングが可能になり活用のシーンがさらに広がります。オフラインの音声再生機能は、Android Wearにコピーした音楽をBluetooth経由でイヤフォンなどで楽しめます。( いずれもジョギング用途でしょうか)ウォッチフェイスは、Playストアに公開されているものは非公開APIが使われています。公式APIが登場するまで開発を控えて欲しいとアナウンスしており、早々のサポートが待たれていました。
機能追加は、ウォッチフェイス開発のAPIを除けば、GPS機能や音楽再生機能は、スマートフォンがすでに実現していることで、あれば、なお良い機能ばかりです。
Android Wearがスマートフォンなしに自立できるのは、悪い話ではありませんが、美徳でもあったシンプルさを失う可能性があります。また、利用者から見れば、スマートフォンと似た機能を持つことで、違いが曖昧になり分かりづらい製品になる可能性があります。Apple Watchが登場するまで、できるだけ引き離しておきたいのは、やまやまだと思いますが、公言された機能追加を見ると、なかなか難しい舵取りを強いられているようにも見えます。
予定されているアップデートは、既に市場に出回っているAndroid Wearはもちろんのこと、IFA 2014で発表された、ASUS ZenWatch、LG G Watch R、SONY SmartWatch 3にも対応するようです。この中で、SmartWatch 3は、GPSを搭載しているので、バージョンアップされた後のAndroid Wearを堪能するには、最適の腕時計となります。
今週は、この辺りで。また、来週。