Android Wear初の大規模アップデートを実施
Googleが以前から予告していたAndroid Wearのアップデートが行われました。Android Wearをお使いの方には、アップデートの通知が届いているはずです。
何度かマイナーアップデートが行われましたが、今回はAndroid Wear登場以来の大規模なものです。これを適用するとソフトウエアのバージョンが「4.4W.2」となります。
大規模アップデートが行われたAndroid Wear
アップデートのハイライトは、
となっています。
それでは、順に見て行きます。
GPSのサポートは、ハードウエアの対応が必要となります。GPSを搭載しているのは、ソニーのSmartWatch 3のみで、近く登場するASUS ZenWatchにはGPSが搭載されていません。
ランニングのトラッキング用として、Android Wearを検討している場合は、SmartWatch 3が唯一の選択になりますが、ソフトウエアの対応も必要です。Runtasticなどが対応すると思われますが、用途が明確な場合はアプリの対応状況を確認した上で購入してください。
音楽再生のサポートは、腕時計だけで音楽を聴けるようになりましたが、その方法は奇々怪々です。
まずは、音楽を聴くためにBluetoothのイヤフォンが必要になります。
今回のアップデートで「設定」に「Bluetooth端末」が追加されているので、ここでBluetoothイヤフォンとペアリングします。腕時計への音楽のダウンロードは、Google Playミュージックを使います。ダウンロードした音楽の再生は、腕時計にあるPlayミュージックアプリを使います。
Bluetoothイヤフォンとのペアリングは一度限りですが、腕時計のストレージ容量が限られているので、音楽のダウンロードは都度行う必要があり正直面倒です。まずは、やってみるのGoogleらしい仕上がりとも言えますが、もう少し簡単にならないものと考えてしまいます。
筆者が使っているLG G Watchでは、Google PlayミュージックからAndroid Wearに音楽のダウンロードを許可する設定が見当たらず、音楽再生を試せませんでした。もしかすると、Googleミュージックのサービス対象地域が関係しているのかもしれません。こうなると、今回のアップデートはありがたみのないものになりました。
Googleが新たな電子メールサービス「Inbox」を開始
Googleが新たな電子メールサービス「Inbox」の発表を行いました。
現在時点では、招待制でInboxのWebページから招待の申し込みが行えます。また、Android用のアプリもリリースされており、招待を受けたユーザーはAndroidからもサービスが利用できます。
Inboxは、電子メールの再発明となるか
Inbox by Gmail - the inbox that works for you
電子メールはあたりまえのように使われており、Androidのような携帯端末でもメールの送受信を行うようになりました。しかし、発明当時から使い方が大きく変化しておらず、再考する余地が多く残されていると考えることもできます。
今回発表されたInboxでは、分類分け、ハイライト、リマインダー、スヌーズといった切り口が設けられています。
分類分けは、GMailにも自動で分類分けされるカテゴリタブがありましたが、これをさらに進化させたものです。Inboxでは自分で分類分けの条件を設定することもできます。
ハイライトは、注文した商品の配送状況や搭乗するフライトの詳細や状況をカードで表示されます。以前のメールに書かれていたはずだけど……と言いながら、メールを探すことがあると思いますが、こうしたことが無くなります。
防備録として自分宛にメモをメールする使い方をしている方がいると思います。リマインダーは、こうした使い方に対応する専用機能のようなものです。
スヌーズは、75万人の待ち行列を作ったMailboxでメジャーになった機能です。すぐに返事ができないメールに時間を設定して再表示します。
それぞれは他でも実現している機能ですが、サービスとしてまとまっているInboxは魅力的に感じます。筆者は招待を待っている状況で、まだ試すことができていませんが、使ってみたくてウズウズしています。
今週は、このあたりで。また、来週。