Androidタブレット向けOfficeのプレビュー版を配布開始
iOSに続いて、Androidタブレット向けにもMicrosoft Officeのベータテストが開始されました。
プレビュー版として公開されたのは、Word、Excel、PowerPointです。
動作対象は、7インチから10インチのディスプレイを搭載し、メモリが1GB、Android 4.4.xのタブレットです。Android 5.0 Lollipopは、サポート対象外となっています。
ベータテストプログラムに事前登録していた方には招待状が送付されており、プレビューテストに参加できます。また、事前登録していない場合でもGoogle+のコミュニティに参加することで、プレビューが試せます。日本からは、コミュニティには参加できますが、アプリをダウンロードできません(アプリは、Playストアのベータ版配布機能を使って配布されています)。
Microsoftは、CEOがサトヤ・ナデラ氏に交代してから、重点分野とされるモバイルとクラウドに関しては、動きが速くなり資源が集中されているようにみえます。今回のOfficeアプリは、スティーブ・バルマー体制の頃から開発されていたのかもしれませんが、体制変更後にリリースされたので特徴的な動きに見えます。
これまでのOfficeは、Windowsプラットホームと一体のようなもので、プラットホームの価値を維持するために、他へ積極展開しないと見られていました。しかし、モバイルに限れば、Windows PhoneやWindowsタブレットは、大きな結果を残していません。
モバイル向けは、クラウドベースや競合アプリが増えており、現状のままでは多く使われているOfficeアプリやOfficeファイルの価値を維持できない可能性もあると考えて、Windowsとは切り離して、他プラットホームへの展開に舵を切ったと見ることもできます。この結果、モバイル環境でも安心してOfficeが使え、ユーザーのニーズにも応えられていることになります。こうした動きは、長い目で見るとOffice全体の価値をさらに高めることになるはずです。
ソニーモバイルは、2015年投入するスマホを整理
ソニーのスマートフォンを含むモバイルプロダクツ&コミュニケーション部門は、2014年度第二四半期で大幅な赤字を記録しています。この業績を受けて、2015年度にはスマートフォン及びタブレットのモデル数を大幅に削減すると、投資家向けのカンファレンスで説明があったとロイターが報じています。
国内の場合、Xperia Z3世代だけに絞れば、
- Xperia Z3
- Xperia Z3 Compact
のラインアップで、ハイエンドの大型端末と小型端末で分かりやすく整理されているように見えます。しかし、グローバルで展開している機種をみると、五機種がラインアップされています。
- Xperia M2 Aqua
- Xperia E3
- Xperia Z3 Compact
- Xperia Z3
- Xperia T2 Ultra
なじみのない機種もあります。Xperia T2 Ultraがファブレットで、Xperia E3は普及機、Xperia M2 Aquaは防水対応の普及機です。投資家向けには「20から30%の売上げ現象があっても安定的に利益を確保する」と説明したとしています。これが何を意味するかですが、中途半間な印象を受けるミドルレンジ端末が整理対象となるのかもしれません。となれば、M2 Aquaなどが整理対象でしょうか。また、タブレットと被るXperia T2 Ultraが整理対象となる可能性も考えられますが、iPhone 6, iPhone 6 Plusの登場でiPadの使用が減少したという調査結果を米Pocketが発表しているので、Xperia Z3 Tablet Compactが一代限りとなるのかもしれません。
メリハリのある整理がされれば、ユーザーにはわかりやすく、また、買いやすくなるはずです。Xperiaは、デザインや機能にソニーが持つ特色が出ており、同社が運営するサービスも上手く統合しています。筆者もXperia Z3 Compactがお気に入りの端末で愛用しているので、間違いのない舵取りをしていただいて、次の端末につなげてほしいものです。
今週は、このあたりで。また来週。