Go言語がAndroidを正式にサポート
米Googleは、12月10日にプログラミング言語の「Go 1.4」をリリースしました。
今回のリリースで、Go言語でAndroidアプリが開発できるようになりました。
とは言っても、現状のJava言語を使ったアプリ開発のように、高レベルなライブラリも一緒にリリースされたわけではないので、一気にJavaから移行できるわけではありません。いち早く試してみることができるレベルです。また、ビルド可能なバイナリもARMに限られています。Goで、ライブラリがビルドできるので、これをJavaから使うのが現実的な活用方法と言えるかもしれません。
Goといえば、GoogleとOracleの間で、Javaの実装に関した訴訟が行われるようになってから、Androidアプリの開発が、いずれサポートされるのでは?と話題になりました。ちなみに、この訴訟は宙に浮いており、最高裁から答弁書が出るのを待っている状態です。
この訴訟は2011年からなので、3年経過してようやく現実味が帯びてきたことになります。本格的なアプリ開発のために、ライブラリが順次移植されていくのかわかりませんが、今回の動きは、Androidの父と呼ばれたアンディ・ルービン氏がGoogleを退社したことも関係しているかもしれません(同氏が手掛けたプロダクトは、Javaを使った実装がほとんどです)。
Google自身がコントロールできる言語を持つことは、Androidをサポートする開発者に安心と安定をもたらすことになるので、筆者は悪い話ではないと考えています。
ただ、これまでの資産をどう考えるかがポイントです。また、アプリも現在主流のARMとIntelの2種類のビルドを用意する必要があるのも手間です(Windows CEのころは、SH、MIPS、ARMと3種類用意していたので、かわいいものですが……)。ただ、これもアプリの入手先がPlayストアになっているので、アクセスしてきた端末を判断して、適切なバイナリをインストールすれば、ユーザ側には大きな混乱にならず、開発者が頑張れば良いことになります。将来、ARMとIntelのコンパイラが用意されると、あっちとこっちで動きが微妙に違うなどの話が出てくるかもしれません。こうなれば、まさに歴史は繰り返されるです。
Android WearがAndroid 5.0にアップデート
Android WearのAndroid 5.0へのアップデートが開始されたようです。
このアップデートにより、前々から予告されていたカスタムウォッチフェイスが使えるようになったのと、削除した通知のUndo機能や画面輝度が「Theater」と「Sunlight」のモードから選択できます。また、フォントサイズをより大きいものに変更できるようです。
Android Wearのアップデートは、接続先の端末がAndroid 5.0である必要はないようですが順次ロールアウトされるので、ユーザによっては更新されるまで時間がかかるかもしれません。
Android Wearは、テック系のデザインだけではなく、moto360やASUS ZenWatchのように、エレガントなデザインをウリにしたモノも増えてきました。今回のアップデートでカスタムウォッチフェイスが正式にサポートされて、着せ替えが楽しめるようになるのは歓迎すべきことです。
しかし、腕時計のデザインがエレガントになれば、中身のAndroid Wearのユーザインターフェースデザインが外見に追いついていないのが気になり始めます。たとえば、メタルバンドのmoto360は腕時計として見ても満足で、ウォッチフェイスも満足できるものですが、通知を受けてとポップなデザインの通知パネルが表示されて、せっかくの雰囲気を台無しにしてしまい残念に感じることがあります。ウォッチフェイスだけでなく、通知パネルまでもカスタマイズの範囲に入れてくれると、腕時計が持つ雰囲気を壊さないはずです。
今週は、このあたりで、次回は、来年になります。
最後になりましたが、楽しいクリスマスを、そして、良いお年をお迎えください。