Android Weekly Topics

2015年2月第3週Android Wearの近況、MicrosoftがSunriseを買収

Apple Watch待ちか?Andrid Wearの出荷台数は72万台

Android Wearの2014年出荷台数が72万台だったと、市場調査会社「Canalys」の調査で判明したとTechCrunchが報じています。

さて、Motorola、LG、Samsung、SONYの出荷台数を合計しても100万台に満たない、72万台をどうみるかです。

Android Wearは、まだ一世代目で腕時計としての着け心地や使い勝手、デザインがもうひとつで、荒削りな製品が多かったことを考えれば、奮闘したと見ることもできます。たとえば、Androidスマホは登場一年目の2008年は、出荷台数が64万台だったので状況が似ています。この翌年の2009年には出荷台数が10倍になり、2014年の出荷台数は11億300万台になるとされており、とんでもない数の端末が全世界で使われているので、これからだと前向きに捉えられます。

しかし、Android Wearには、この爆発的な普及が当てはめられるワケではありません。これは携帯電話だったからこそで、多くの人たちが利用価値を見いだせないスマートウォッチは、爆発的な普及のために起爆剤が必要になるはずです。

もうひとつ、この出荷台数に影響が与えた要因と言えば、2015年4月に発売を予定しているApple Watchです。これを2014年9月に発表しているので、Android Wearの出荷台数に少なからずとも影響しており、換え控えを生んでいるはずです。筆者は、特殊なケースかもしれませんが、LG G Watchの次のスマートウォッチは、Apple Watchと決めており、買い控えしている一人になります。

Android Wearよりも先んじて市場に出たスマートウォッチのPebbleは、2013年で40万台を売り上げたとしています。これは、スタートアップのPebble一社で到達した数字なので、いかにPebbleが奮闘しているかがよくわかります。

Apple Watchが登場すれば、比較対象としてAndroid Wearにも注目が集まるはずです。これまで、見向きもしなかったユーザに対してアプローチできる機会になるはずなので、Android Wearを搭載した腕時計を販売している、Motorola、LG、Samsung、SONYにはもうひと踏ん張りして欲しいところです。

Microsoft、人気のカレンダーアプリの開発元「Sunrise」を買収

米MicrosoftがモバイルおよびデスクトップPC向けのカレンダーアプリ「Sunrise Calendar」の開発元である「Sunrise」を1億ドル強で買収したとTechCrunchが報じています。

Sunrise Calendarは、iOSとAndroidだけではなく、Mac用ネイティブアプリとGoogle Chromeの拡張機能をリリースしれており、さまざまなプラットホームで使うことができます。⁠Windows Phone向けはリリースされていません)また、Sunrise Calendar使い勝手の良さや機能の充実ぶりは、すでに数百万規模のユーザが証明しており、いまさら説明の必要もないほどです。

筆者もユーザのひとりなので、今後の展開が気になります。

クラウドにリソースを集約しつつあるMicrosoftは、Sunriseのアプリが目当てではなく、これを使っているユーザが目当てだったのかもと考えるば、Skypeの時と同じで、変わらない形で使えるのかもしれません。

トレンドの分野やゲームではなく、どちらかと言えばベーシックな実用アプリを開発する会社が、1億ドルもの額で買収されたのに驚きました。ゲームの買収ではすごい話を聞きますが、実用アプリで、ここまでの話を聞くのは久しぶりです。実用アプリの開発者にとっては、夢が持てる話ではないでしょうか。

今週は、このあたりで。また、来週。

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