新モデルは腕輪と端末のセット!NEPTUNE DUOが登場
スマートウォッチを再発明すると息巻き、Kickstarterで801,224カナダドルもの資金調達に成功し、腕に着ける超小型のAndroid端末「Neptune Pine」の製品化に成功したNeptune社が、次期モデル「NEPUTUNE DUO」を発表しました。
次期モデルは、ブレスレットとスマホに似た端末をセットで使うガジェットです。
ブレスレットの方は「Hub」と呼び、スマホに似た端末は「Pocket screen」と呼びます。両者の関係は、スマートフォンとスマートウォッチの関係とは逆で、Hubに主要な機能が搭載されており、Pocket screenは表示・操作を画面になります。Neptune Pineも腕に身に着けている端末だけで自立していましたが、NEPTUNE DUOも同様のコンセプトで開発されています。
前作から大幅に進化している
Hubには、クアッドコアCPU、64GBストレージ、3G/LTE通信と802.11 Wi-Fi、GPS、 Bluetooth、そして、Neptune Pineで断念したNFCが搭載されます。これ以外にもスピーカーやマイク、バイブレーションも搭載しています。これだけ見れば、今どきのAndroidと大差ありません。Hubのディスプレイは、2.4インチでブレスレットの曲面に沿って湾曲しているのが特徴です。
Hubでは、電話ができたり、メッセージが送信できたり、SNSを楽しめるのは、Neptune Pineと変わりません。これに加えて、活動計として使えるのが新しい機能となっています。コンセプト画像を見ると、カロリー消費量や睡眠時間なども記録できるようです。心拍モニターは搭載していませんが、なかなかの多機能ぶりです。また、腕時計にもなるようで、コンセプト画像にはいくつかのウォッチフェイスが見られます。
搭載OSは、Android 5.0 Lollipopとしています。
Neptune Pineは、搭載されているチップセットの関係でAndroid 4.1.2止まりなうえに、Playストアが搭載されておらず、ガジェッター向けの端末になっていました。
NEPTUNE DUOでは、誰しもが使い易いように、最新OSとPlayストアが搭載されることを期待します。
Pocket screenの方は、5インチ(1280×720ドット)のディスプレイ、背面に8メガ、前面に2メガのカメラを搭載しています。操作画面以外にも、スマホのようなスタイルで通話が行えるようです。Hubで文字入力をしたり、ウェブを観るのは限界があるので、これをポケットに入れておいて、必要な時に取りだして使うイメージです。
日常的に使える端末なのか
腕に身に着けるHubは、Neptune Pineと比較してアクセサリー的なデザインになりました。幅はあるものの、Neptune Pineと比較して薄型化されているので、普段使いできるイメージが持てるものに仕上がっています。
デザインは、ブレスレッドを模したもので、特筆する部分は見当たりません。
なぜ、流行りの腕時計型にしなかったのかと思われる方も居るはずです。筆者は、この形にしたのは正解だと考えています。腕時計の形にすると、質の高い実用的な腕時計として成立している必要があり、これを製造するノウハウがない起業にとっては、自らハードルを上げてしまうことになります。また、円形ディスプレイを採用すれば、表示領域も狭めることになり自由度を下げてしまいます。
ブレスレッドの形であれば、アクセサリとして身に着けられる質の高いものに仕上げる必要はありますが、新たな実用性を付加しても腕時計ほどの違和感を覚えないはずです。
登場は今年の遅く
NEPTUNE DUOの登場は、2015年の遅くとアナウンスされています。
仮に12月と考えると、9ヵ月ほどの時間があります。この間に、取り巻く状況が変わる可能性もあります。Neptune Pineも発表された時は、話題になったものの発売まで時間がかかり、機を逃した感があったのでタイムリーに登場することを願うばかりです。
端末価格は、798USドルです。
現在、Neptuneのサイトで予約を受け付けており、いくつかの予約・支払いオプションがあります。
- 前金が$49、出荷時に$649支払い
- 前金が$199、出荷時に$399支払い
- 前金が$498、出荷時の支払いなし
これ以外にも前金として$798の全額を支払い、優先出荷という選択肢がありましたが、現在は選択肢がなくなったので締め切ったのかもしれません。また、キャンセル可能な予約も受け付けているので、興味のある方はいかがでしょうか。
今週は、このあたりで、また、来週。