Android Mのコードネームは「マシュマロ(Marshmallow)」に決定
GoogleはAndroid Mの名前で、プレビューリリースしていた次期Android OSのコードネームを「マシュマロ」に決定したと発表しました。これにはメジャーバージョンが与えられ、バージョン番号が6.0となりました。
Android 6.0 Marshmallowは、今秋のリリースですが、おさらいのために実装される主要機能を振り返っておきます。
- OSレベルで指紋認証に対応
- アプリのアクセス権限をユーザが任意に設定可能
- バッテリーを長持ちさせる「Doze」モードを実装
- 自動バックアップをアプリデータも対象に
- クイック設定パネルのカスタマイズが可能に
- ステータスバーのアイコン表示がカスタマイズ可能に
- 日本語システムフォントがモトヤフォントからNote Sans CJKに変更
- ロック画面や任意の画面でも音声検索が可能に
- ホーム画面が横画面に対応。また、縦スクロールが可能に
- テーマ機能の追加
- アラームのみ鳴るサイレントモードの追加
気になるのは、プレビュー版で無効になっていたマルチウィンドウ機能です。マルチウィンドウといってもオーバーラップするものではなく、スマートフォンでは2分割、タブレットでは4分割でタイル表示できるものです。今回のリリースでは、この機能は含まれないと思われますが、今後のリリースで有効になると思われます。また、Samsungが18インチの画面を持つタブレットを開発しているのは、これが関係しているのかもしれません。
SDKは最終版をリリース
コードネームの発表と同時に、Android 6.0 SDKの最終版もリリースされています。これは、Android StudioのSDK Managerを使ってダウンロード可能になっています。また、Android 6.0ではAPI Levelが23となっており、マニフェストのtargetSdkVersionを23にすることで、自動バックアップやアクセス権限などの機能が有効になります。
Playストアには、クローズドベータやオープンベータを実施する機能があります。Android 6.0は、広範囲に改良が加えられています。この機能を使ってロールアウトしながらAndroid 6.0への対応を進めることも考えられるので、試してみるのはいかがでしょうか。
XiaomiのMIUI 7にOpera Maxが組み込み
Opera SoftwareとXiaomiが提携して、Android 5.1.1にカスタムユーザインターフェースを実装したMIUI 7にOpera Maxの通信データ圧縮技術を組み込んだと発表しました。
MIUI 7には、Dara Saver機能が搭載されます。この機能にOpera Maxの技術が統合されており、有効にするとデータ通信量を節約できます。
Opera Maxの新バージョンでは、これまで対応してなかったYouTubeや日本でサービス開始予定のNetflixに対してもデータ通信量の節減が可能になりました。これまで、これらのサービスで使われているような暗号化通信に対しては、Opera Maxの通信データ圧縮技術はうまく働きませんでした。しかし、新バージョンでは、サービスに対して低速度向けのコンテンツを要求することで、データ通信量を削減します。また、サービスと直接やり取りを行うのでOperaのサーバーを介することなく利用できます。
Opera Maxのような技術は、データ通信量に制限がある格安SIMを使うユーザにとっても有効です。格安SIMのキャリアで、セット販売する端末に対してOpera Maxがプリインストールされれば双方にメリットがあります。月額使用料も重要ですが、そろそろ通信品質が重要視されるころでもあるので、Xiaomiに続いて日本でも活用事例が登場してほしいものです。
今週は、このあたりで。また、来週。