Playストアのアプリに広告表示の有無を義務化
Playストアにアプリを無償公開して、これに広告を表示することで収益源としている開発者がいるはずです。こうした開発者は「広告表示の有無」の設定が義務付けられるので注意が必要です。これは、アプリが有償・無償にかかわらず行う必要があります。
「広告表示の有無」の設定は、デベロッパーコンソールの「価格と販売/配布地域」で行えるようになっており、2016年1月16日までに終えるようにと指示されています。設定するとPlayストアで、アプリに[広告]のラベルが表示されます。アプリ開発者は、Playストアで公開しているアプリに広告を含んでいる場合は、必ず広告の有無を設定する必要があります。もし、広告表示の有無を詐称すると、プログラムポリシー違反と判定されて公開が停止されるので、正しい設定を行う必要があります。
今回の措置は、ユーザが広告を表示するアプリを望んでいない現れなのかもしれません。アプリを開発して提供する側からみると、広告を掲載することでアプリの寿命が続く限り永続的に収入を得られる可能性があり、これを原資にして開発を続ける機会を得られます。しかし、使う側から見れば、画面の一部を占有する広告に対して嫌悪感を感じるので、インストール前に告知することで、嫌悪感を和らげようというのが今回の狙いなのかもしれません。
Webページしかりで、広告モデルを収益の主軸とするのは厳しくなりそうなので、これで収益を得ている開発者は、収益モデルを再検討するよい機会と言えるのかもしれません。
Mozillaが「Firefox OS」を体験できるアプリを公開
少し前のニュースになりますが、11月10日にMozillaがFirefox OS 2.5の発表と同時に、Android端末でFirefox OSを体験できるアプリ「Firefox OS 2.5 Developer Preview」をリリースしました。
これまでは、Firefox OSを試してみたいと考えても端末のROMを書き換える必要があり、ある程度のスキルが必要で、気軽に試すことはできませんでした。しかし、今回公開されたアプリを使えば、アプリをインストールするのと同じ感覚でFirefox OSを体験できます。
公開されたアプリは、Androidのホーム画面アプリとして実装されており、既存のホーム画面を置き換えることで、あたかもFirefox OSを搭載した端末を使っているような感覚になります。また、ホーム画面アプリなので、設定を変更するだけで元の環境に戻せるのも特徴です。
アプリはPlayストアではなくMozillaのサイトで公開されています。インストールする場合は、設定アプリの「セキュリティ」にある「提供元不明のアプリ」を有効にする必要があるので注意してください。
インストール後は、設定アプリで「Firefox OS developer preview」をデフォルトのホーム画面に設定するとFirefox OSが起動し、しばらくするとホーム画面が表示されます。設定アプリやMarketplace、CalendarアプリなどはFirefox OSと同じ物が搭載されています。Marketplaceアプリでは、ここに公開されているアプリもインストールできて使うことができます(筆者が公開しているメモアプリもインストールできました。yasuosで検索するとヒットするので、試してみてください)。
公開されたアプリには、日本語入力アプリや日本語ロケールが存在しないので、日本語入力ができず、メッセージなどは日本語化できません。しかし、日本語の表示自体は問題ないのでブラウザーでWebページを見ることができます。また、設定アプリには開発者向けのメニューが残されており、アプリのデバッグもできるのかもしれません。
筆者はXperia Z Ultraで試してみましたが、バッグボタンが使えない以外は支障なく動作しています。これまで、Firefox OSには興味はあるけど、ROM書き換えは敷居が高く試すことをちゅうちょしていたり、対応した端末を持っていないと言う方にとって、最新のFirefox OSを手軽に試すことができる良い機会です。新しい世界を発見できる可能性もあるので、試してみてはいかがでしょうか。
今週は、このあたりで。また来週。