早くも「Android N」の話が出始める
Redditで、GoogleのPixel Cを開発するチームがユーザからのさまざまな質問に回答する中で、次期OSのAndroid Nに関して触れていました。
質問があったのは画面分割機能でiOS 9のSplit Viewを意識しての質問だと思われます。Pixel Cの開発チームはこの問いに対して、Android Nで画面分割機能を提供する予定であると回答しています。これはGoogleの公式見解ではないので、Android Nがリリースされる頃には変わる可能性はありますが楽しみな話です。
画面分割機能は、Android M Developer Previewで開発者向けオプションとして試験的に実装されていました。ご存知でない方は、YouTubeに投稿された紹介ビデオをご覧ください。
この機能は、タスクスイッチに統合されるような形で実装されており、アプリ終了ボタンの横にあるボタンを押すと、画面上にどのように配置するか選択できます。
スマートフォンは上下分割と全画面表示が可能で、Nexus 9などの大型ディスプレイを搭載するタブレットでは、左右分割に加えて画面を四分割してアプリを配置できました。この機能はAndroid Mの正式リリース版、Android 6.0では削除されました。その理由はわかりませんが、Android Nでは、似た機能が正式版として登場することになるのかもしれません。また、iOS 9の「ピクチャ・イン・ピクチャ」に相当する機能がないので、Android Nでは同等の機能が実装されることが想像できます。
さて、Android Nのリリース時期ですが、これまでのスケジュールに照らし合わせると2016年の秋ごろと考えられており、まだ先の話です。
ブラック・フライデーでモバイル端末を利用した購入者が増加
日本では、なじみがありませんが、アメリカでは感謝祭の翌日の金曜日がブラック・フライデーとしてクリスマス・セールが開始されます。オンライン通販の猛者ならば、この機会に個人輸入をしている方もいるかもしれません。
今年のブラック・フライデー商戦では、ネット通販を使った購入者の内、スマホやタブレットなどのモバイル端末を使った購入者は36.1%となり、前年度の30.3%から増加したとForbesが伝えています。
購入者をプラットフォーム別に見るとiPhoneが77.6%で、Androidが22.1%となっています。iPhoneが圧倒的ですが、Androidも昨年の19.5%と比較すると2.6%上昇しています。これは、タブレットのシェアの違いが反映されていると考えることもできますが、Forbesの記事では「iOSは売るのが得意、Androidは広告が得意」とあり、的を射た紹介がされています。
ネット通販がモバイルシフトする中で、ShopperTrackの調査結果として、実店舗の売上は、昨年の116億ドルから104億ドルに落ち込んでいるとも書かれています。来年のブラック・フライデーでは、モバイル端末でネット通販を利用するユーザがさらに増加して、40%を超える可能性も考えられます。
こうした流れはアメリカだけではなく日本も同じです。となれば、モバイル用のWebサイトのユーザビリティ向上が売上げの向上にも繫がりはずです。この流れを受けて、わかりやすく、そして、気持ち良く購入できるかを重視して見直しを行うサイトも増えるはずです。
また、Webサイトだけではなく、さらにユーザビリティを向上させるためにショッピングアプリをリリースして、アプローチの手段を増やす方法も考えられます。ECサイトをホスティングするサービスもアプリとセットになるのが当たり前になる可能性もあり、2016年の秋ごろはショップアプリをインストールさせるプロモーションを多く見かけることになるのかもしれません。
今週は、このあたりで。また来週。