毎年、年明けの恒例となっていますがラスベガスでCESが開催されました。
今回は、ここで発表された製品で気になったものを取り上げます。残念ながらAndroidの話題はありませんが、2月22日から2月25日にバルセロナで開催されるMWC 2016で、たくさんの端末やアプリが登場してくるはずなので、こちらに期待です。
GalaxyブランドのWindowsタブレットが登場
韓国Samsung ElectronicsはCES 2016で、Windows 10を搭載した「Galaxy TabPro S」を発表しました。
Galaxyと言えば、Androidを搭載するスマートフォンやタブレットに付けられるブランド名でしたが「Pro」を付けることで、Windowsまで拡大されることになりました。最近の例では、Chrome OSではなくAndroidを搭載した「Google Pixel C」の例もあるので、搭載OSに関係なく既存のブランド名を使うのは珍しいことではなくなりました。
さて、Galaxy Tab Pro Sは2in1タブレットで、ディスプレイの解像度が2160×1440のSuper AMOLED、CPUはCore m 2.2GHz/デュアルコア、メモリは4GB、ストレージは128GB/256GB、500万画素の前面/背面カメラ、.11ac/a/b/g/n Wi-Fi、NFC、Bluetooth 4.1、GPSを搭載しており、スペックだけをみればCore m3搭載のSurface Pro 4が競合モデルとなります。Surface Pro 4では別売りのキーボードカバーがGalaxy Tab Pro Sには付属しているので、価格次第ではSurface Pro 4の一部を喰う存在になるかもしれません。
端末の厚みは6.3mm、重量は693gと薄く・軽い仕上がりなのは、SamsungのGalaxyシリーズらしい部分です。発表会では12インチのWindows 2in1タブレットとしては、世界最薄最軽量であるとされており、Galaxyシリーズで培ったノウハウがGalaxy Tab Pro Sにも活かされていると紹介されました。
Samsungの大型タブレットと言えば、CES 2014で発表された12.2インチでAndroid 4.4を搭載した「Galaxy NotePRO」がありました。Galaxy NotePROは、国内販売がなかったので話題になることがありませんでしたが、その後登場するタブレットに少なからず影響を与えただろう「画面分割機能」を搭載していました。コピーキャットと揶揄されるSamsungですが、大型タブレットに関しては、さまざまなチャレンジが行われています。
まだまだ続くChrome OS
Chrome OSはPixel Cの登場をキッカケに、近い将来はAndroidに統合されるとの噂が出て、Googleが否定声明と堅調に伸びている説明を発表するまでの話になりました。Googleのこの動きを反映するかのように、CES 2016ではChrome OSを搭載する新たな端末がAcerから2台、Lenovoから1台登場しているのでご紹介しておきます。
Acer:ディスプレイ一体型PC「Chromebase 24」を発表
Intel Coreプロセッサを搭載した、iMac風の23.8インチ液晶一体型の端末です。ディスプレイは1,920 x 1080でタッチパネルを搭載しています。Intel Coreプロセッサが搭載されたChromebaseはこれがはじめてです。
Acer:Chromebook 11の新型「Chromebook 11 CB3-131」を発表
国内でも発売されているChromebook 11の最新版です。スペックは、これまでのAcer Chromebook 11から大きな変化はありませんが、外見にこだわった製品となっています。
Lenovo:ThinkPad 13 Chromebookを発表
AcerのChromebookと比較すると、ディスプレイが13インチで、Core i3, i5を搭載して、最大8GBまでのメモリが搭載できるのでハイエンドのChromebookです。ハードウェアは、Windowsを搭載するThinlPad Xシリーズと共用のようなので、堅牢でしっかりしたキータッチのChromebookが欲しいユーザーにとっては魅力的な製品です。
今週は、このあたりで。また来週。