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2016年3月第1週注目のスマホが続々登場、Mobile World Congress開催!

スペインのバルセロナで2月27日から3月2日まで開催されたMobile World Congress(MWC 2016)で、注目のスマホが続々と発表されました。中でもSamsungのGalaxy S7/Galaxy S7 edgeは、これまで同社が積み上げてきたモバイル技術の蓄積をわかりやすい形で、ユーザに還元した端末に仕上がっているので取り上げます。

らしい仕上がりの「Galaxy S7」シリーズ

例年どおりMWC 2016に合わせてSamsungがUnpackedイベントを開催して、⁠Galaxy S7」「Galaxy S7 edge」を発表しました。

前作のGalaxy S6シリーズは発売直後は話題になりましたが、日本でのセールスは不振で同時期に発売されたiPhone 6に押されていました。前作は、迷いがあったのからしくない端末でしたが、Galaxy S7シリーズは、らしい端末に仕上がっており不振の挽回が期待できるので、iPhoneと比較しながら見ていきます。

強化されたハードウェア

ラインナップはこれまでと同様の2種類で、5.1インチディスプレイを搭載するGalaxy S7と、ディスプレイの左右が湾曲した5.5インチディスプレイを搭載するGalaxy S7 edgeになっています。解像度はともに2560×1440ドットで、液晶はSuper AMOLEDが使われています。画素密度は、Galaxy S7が577ppi、Galaxy S7 edgeが534ppiです。iPhoneは、iPhone 6sが326ppi、iPhone 6s Plusが401ppiです。

iPhoneにない特徴としてIP68規格の防水・防塵とDual SIMに対応しています。

防塵の等級は「6」「粉塵が内部に侵入しない」と定義されています。防水の等級は「8」「連続的に水中に置いて有害な影響がない」と定義されています。USB端子とイヤフォン端子はキャップレスです。いずれも日常的な使い方では十分な性能なので不満に感じることはないはずです。

もう1つのDual SIMは2つのスロットのうち1つのSIMスロットがmicroSDと共用で外部メモリが使えます。iPhoneでは、格安データSIMとキャリアSIMを使い分けるには、SIMを入れ替える必要があるので羨ましい仕組みです。

バッテリの駆動時間を延ばす工夫

バッテリ節約の新機能として、Allways-On Display機能が搭載されています。

これは、ディスプレイの背景を黒いにして、時刻などの限られた情報を常時表示します。Galaxy S7とGalaxy S7 edgeに搭載されているSuper AMOLEDディスプレイは、ピクセル単位で自発光するので、黒いピクセルは電力を消費せず、情報を表示している白いピクセルしか電力を消費しません。特性をうまく活かした機能で、時間確認のために、すべてのピクセルを点灯するよりも電力消費が抑えられるというワケです。

Samsungによれば、1日に100回以上、ディスプレイをオン・オフするケースと比較すると、Allways-On Displayは1時間以上バッテリの駆動時間を伸ばすことができるとしています。サードベンダのアプリがAllways-On Displayを使えるのかわかりませんが、使えるならばおもしろいことになりそうです。

電池容量は、Galaxy S7が3000mAh、Galaxy S7 edgeが3600mAhと言われています。こちらもiPhoneと比較すると、iPhone 6sが1715mAh、iPhone 6s Plusが2750mAhとなっています。Galaxy S7は、急速充電が可能でGalaxy S7 edgeであれば100分で充電できるとしています。

拡張されたエッジディスプレイ

Galaxy S7 edgeは、ディスプレイの湾曲している部分を活用する「エッジディスプレイ」が強化されています。エッジには、10個のアイコンが表示できるようになりました。また、ニュースなどのを表示したり、タクシーに電話するなどのアクションも登録できます。エッジディスプレイは、これまで同様にSDKが公開されているので、サードベンダのアプリから利用できます。

コンデジいらずのカメラ

iPhone 6sのカメラは明るい写真が撮れるようになりました。これは、F値2.2と言われる明るいレンスのおかげですが、Galaxy S7では、これをさらに上回るF値1.7のレンズが搭載されています。レンズだけ見れば高級コンデジにも勝るとも劣らない性能です。写真を撮った後のアクションを考えると、わざわざコンデジを買う理由が見つからなくなりそうです。

LG G5もおもしろい端末ですが、今週は、このあたりで。また来週。

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