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2016年9月第2週Google、Project Araの開発中止を発表ほか

Google Project Araの開発を中止

9月2日、Googleが開発を進めていたモジュール式のスマートフォン「Project Ara」の開発を中止したと米Reutersが伝えました。

最初に『Reuters』がこの件について情報筋の話として報じ、その後、『VentureBeat』がGoogleの広報担当者に対してコメントを求めたところ事実であることを認めました。

Project Araは、幾度となく延期されていましたが、Google I/O 2016では進捗説明が行われて、第4四半期には開発者向けのハードウェアが配布を始めるとされて、消費者向けには2017年中の出荷とされていました。Google I/O 2016では「Ok Google」の音声コマンドを使って、カメラモジュールを取り外すデモが行われて会場が喝采に沸きました。

初期の構想では、CPU、メモリ、ストレージ、カメラ等あらゆる構成部品の中から好みのものを選んで組み立てられるとされていました。しかし、直近の構想では、基本構成部品のディスプレイやCPU、メモリ、ストレージは変更できず、カメラやスピーカー、背面ディスプレイなどを端末の背面スロットに取り付けられるものになっていました。モジュラー型の組み立てスマートフォンから、拡張スロットを持つスマートフォンに様変わりしていました。

PCのように、汎用拡張スロットを複数持つスマートフォンが世に登場すれば、概念が一変する可能性もありました。残念ながらProject Araが掲げたモジュール式のスマートフォンは、夢物語で終わることになりました。

Google Play Developer Console アプリの新機能

Googleは、今年5月に公開したアプリ「Google Play Developer Console」に新機能を追加しました。

このアプリは、Playストアに公開しているアプリのインストール・アンインストールの数が日ごとのグラフで確認できたり、同じようにクラッシュ数が確認できます。また、書き込まれたレビューが確認できたり、これを書いたユーザがどういった環境でアプリを使っているかなども確認できます。

今回、追加されたのは、以下の機能です。

  • 新たに書かれたレビューの通知を受ける。
  • レビューを検索するのにフィルターが設定できる。
  • ストア掲載情報のA/Bテスト結果を確認して、どちらかを適用できる。
  • ロールアウトの公開範囲が設定・中止できる。

このアプリを使えば、いつでも・どこでもPlayストアに公開しているアプリの状況が確認できます。たとえば、公開しているアプリに対して、ユーザからのレビューがあった場合は、このアプリを使ってレスポンスできます。また、アプリのパフォーマンスに問題があった場合でも、これを早いタイミングで検知して、次のアクションに繫げるキッカケを得ることもできます。

便利なアプリなので、Playストアにアプリを公開している方は、活用を検討してはいかがでしょうか。

日本語字幕付きGoogle I/Oセッションムービーが公開

少し古い話題ですが、GoogleがYouTubeに公開しているGoogle I/O 2016のセッションムービーが日本語字幕付になっています。

日本語字幕付きでムービーを観るには、YouTubeビデオの下にあるコントロールバーから字幕を有効にします。日本語で字幕が表示されなければ、コントロールバーの設定から字幕を日本語に変更します。これで、日本語字幕付きでムービーが観られます。

Google Developers Japanでは字幕付きムービーが紹介されており「Android最近状況」「AndroidアプリをChromebookに移行するには⁠⁠、⁠Androidデベロッパーツールの最新情報」などが日本語字幕付きになっています。いずれもビデオも30分から40分と長いので、週末など時間のある時に見るのがオススメです。

今週は、このあたりで、また来週。

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