マストドンが流行中
Twitter好きな日本人に受けたのか、日本でマストドンが流行中です。日本最大の登録ユーザを誇ると言われるmstdn.jpは、原稿執筆時点で82,972人の登録ユーザを抱えるほどです。
マストドンは、Twitterに似たウェブサービスですが違う部分もあります。わかりやすいのは、文字数制限が500文字に拡大されているところですが、大きな違いは、オープンソースで開発されていることと分散型サービスであることです。
GitHubでソースを公開
ソースコードはGitHubで公開されています。
マストドンサーバの立ち上げ方は、以下で公開されています。少人数で使うサーバを構築する手順としていますが、これからサーバを立ち上げようと考えている場合は参考になります。
さくらインターネットは動きが早くて、自社のVPSを対象としたインストールスクリプトを公開しています。
定着すれば、マストドンのレンタルサーバーも登場するかもしれません(編注:現在https://masto.host/などのサービスが登場しています)。
分散型であることも特徴
分散型なのも特徴の1つで、やる気があればインスタンスと呼ぶマストドンサーバを自分で立ち上げられます。
規模の大小に関わらず、世界中にすごい勢いでインスタンスが立ち上がっています。マストドンをこれから始める方は、いずれかのインスタンスを選んで登録するワケですが、多すぎてどれを選べば良いかわかりません。
日本のインスタンスは、Qiitaにまとめられています。
インスタンスは、同じ趣味や趣向を持つもの達がワイワイとやれる場所として立ち上がっていることが多いので、共通点を持った人たちが居そうな場所を選んで、マストドンをはじめるのが良いかもしれません。なお、インスタンスへの登録は、ユーザ認証を行うためにメールアドレスが必要です。
マストドン独特の考え方
マストドンには、ホームタイムライン、ローカルタイムライン、連合タイムラインと複数のタイムラインがあります。
ホームタイムラインは、自分がフォローしたユーザの投稿が表示されます。ローカルタイムラインは、自分が登録したインスタンスにいるユーザの投稿が表示されます。連合タイムラインは、ならではの部分で、インスタンスにいるすべてのユーザのホームタイムラインが表示されます。
また、「トゥート」と呼ぶ投稿は、公開する・しないと未収載の設定ができます。投稿時に公開を設定すると、ホームタイムラインとローカルタイムラインの両方に表示されます。未収載に設定すると、ローカルタイムラインに表示されないなどの違いがあります。
Android用のクライアント
マストドンには、TweetDeck風の操作画面がありますが、クライアントアプリも公開されています。
選択肢は多くありませんが「Tusky」は、よくできたクライアントアプリです。Twitterのそれと似た使い勝手で、マストドン独特の部分だけ気にして使えば楽しめます。
また、ベータ版ですが日本の開発者が「Mastolin」を公開しています。機能追加の要望も受け付けているので今後が楽しみです。
ローカルコミュニティとゆるいオープンさが魅力
ある程度、見えているユーザ同士でワイワイやっていた、草の根BBSのような雰囲気をマストドンに感じている方も多いはずです。筆者のその口です。
マストドンは、ローカルコミュニティのような魅力とゆるいオープンさを持っており、今後もインスタンスが増えると思われます。
今週は、このあたりで、また来週。