Android Oの最終プレビュー版「Developer Preview 4」をリリース
7月24日、Googleは、次期OSのAndroid Oの最終プレビュー版、Developer Preview 4をリリースしました。
Developer Preview 4は、Android Beta Programを通じても配信されており、OTAでアップデータが配信されています。対応端末は、Pixel, Pixel XL, Pixel C, Nexus 5X, Nexus 6P, Nexus Playerです。
Developer Preview 4は、リリース候補版とされており、Android O対応アプリの動作確認を行うプラットフォームとしても位置づけられています。APIレベルは26で、最終仕様となっています。
正式版のリリース時期は、明確にされておらず晩夏とされたままです。
昨年同様に、Androidの新バージョンが公開された後、新端末が公開される流れになるはずです。Android Oになり、さまざまな機能追加や改良が行われていますが、今回はお菓子の名前に関する悪ふざけがなかったのが、最大の改良点かもしれません(笑)。
Google Playプロテクトが提供開始
7月19日、Googleは端末に損害を与える有害アプリを探し、端末のセキュリティに対して詳しい情報をユーザに提供する「Google Play プロテクト」の提供を開始しました。
Google Playプロテクトは、Google Playの新機能で端末を定期的にスキャンししてアプリや端末に不正な動作がないか確認します。不正なアプリは、機械学習を使い毎日500億本ものアプリをスキャンして、問題を未然に防止します。アプリスキャンは、ダウンロード直後だけではなく、ダウンロード後でも実施されるので安全な状態が保たれます。
スキャン結果は、「設定」アプリの「Google」-「セキュリティ」-「Google Playプロテクト」で確認できます。Google Play プロテクトは、ロールアウトして提供されていますが、多くの端末が既に利用可能になっているはずなので、端末を確認してみることをオススメします。
Playストアには、マルウェアなどの悪意を持つアプリをチェックする仕組みがありますが、こうした仕組みがないサードベンダのストアを通じて、マルウェアが配布される事例もあります。OSレベルでセキュリティレベルを維持する仕組みが追加されて、常にスキャンを実施するのは安心して使えます。
Windows Subsystem for Linuxが正式版へ
Androidからは外れますが、アプリ開発プラットフォームとしてWindowsを使うユーザも多いはずなのでご紹介しておきます。
7月28日、Windows Command Line Tools For Developers Blogで、今秋公開予定の「Windows 10 Fall Creators Update」で「Windows Subsystem for Linux」を正式版として提供すると公表しました。
プレビュービルド16251では、ベータが外れた状態での配布が始まっていますが、これで開発などに本格的に活用が検討できます。
Windows Subsystem for Linuxでは、以下の機能が提供されます。
- Linuxのコマンドラインツールの実行
- LinuxからWindowsファイルシステムのアクセス
- LinuxからWindowsプロセスの起動
- WindowsのコマンドラインからLinuxプロセスの起動
テキスト処理のコマンドラインツールは、Linux用の方が充実しているので、機械学習のデータを準備したり、アプリ開発でも活用が期待できます。Windows Subsystem for Linuxは、ApacheやMySQLなど、サーバープロセスの運用環境とされていますが、ファイルシステムやプログラムを意識することなく相互運用ができるのはメリットです。
今週は、このあたりで、また来週。