Android Wearが「Wear OS by Google」に変更
3月15日、Googleは「Android Wear」を「Wear OS by Google」へとリブランドすることを発表しました。
Googleが行ったユーザ調査では、Android Wearのユーザのうち3人に1人はiPhoneで使用しているとしています。iPhoneのコンパニオンアプリは、Androidの名称が付いているので、中には自分のiPhoneでは使えないと考えるユーザもいるはずです。Googleが説明するリブランドの理由に「機能を正しく反映するための名称を変更」は、物事を正しい方向に向けるキッカケとしては悪くありません。
新しいブランドサイトが公開されており、さっそくAndroidだけではなく、iOS 9.3以上を搭載するiPhoneでもWear OS搭載の端末が使えることをアピールしています。
今回のリブランドは、時計メーカのFossil Groupが示唆したとTechCrunchが伝えています。Fossilは、Wear OSを搭載した端末を最も多く発売しているメーカのはずなので、名前からAndroidを取るのは切実だったはずです。
Wear OS by Googleの登場はいつごろ?
Android Wear 2.0から、コンパニオンアプリの手助けなく使えるようになりました。
たとえば、腕時計からPlayストアに直接アクセスして、アプリはインストールするようになり、スマホと同じで単独で動作する端末として認識されています。リリース後もこまめに改良が続けられており、現在のバージョンはAndroid Wear 2.9で「Android 7.1.1」がベースです。このバージョンでは、ウオッチフェイスに未読通知カウンタが表示されるなど使い勝手が向上しています。
次のWear OSでは、Android Oreoベースとなり、以下のような改善点が上げられています。
- 通知時のバイブレーション強度がカスタマイズ可能に
- 濡れた状態で画面がアクティブにならないように、タッチロックオプションの追加
- ベルギー(オランダ)、チェコ共和国(チェコ)、エルサルバドル(スペイン語)、ホンジュラス(スペイン語)、ナイジェリア(英語)、パラグアイ(スペイン語)、ポルトガル(ポルトガル)の国と言語をサポート
ベースOSが変更されますが、Wear OSとしてはマイナーチェンジにとどまりそうです。アップデート対象の既存端末は、以下で公開されています。
Wear OSのリリース時期は明言されていませんが、3月22から27日までスイスのバーゼルで、世界最大の宝飾と時計の見本市「BASELWORLD 2018」が開催されるので、ここで時計メーカとともに何らかの発表を行う可能性があります。
新たな道を見出せるのか
Wear OSは、Apple Watchよりも登場が早かったものの、あっと言う間に追い抜かれてしまい影の存在となって知る人ぞ知る程度の知名度です。
たとえば、Googleアシスタントが使えることを強調して、腕に着けられるGoogle Homeと見せることもできます。となれば、Androidの名前が外れてWear OSと名前が変わったことも分かりやすくなる方向へ働きそうですし、これまでとは違うユーザ層にアプローチできる可能性が見えてきます。
今回のリブランドが良い方向へ動くのか、今後に注目です。
Xiaomi Mi Mix 2sの新たなノッチは「欠け」
3月9日、Xiaomiが発売の準備を進めている新しいスマホ「Mi Mix 2s」が、リーク写真から新しいデザインのノッチを搭載していることが判明したとThe Vergeが伝えています。
リーク写真が本物ならば、Mi Mix 2sは前面カメラをディスプレイ上部の中央ではなく右上端に配置しています。これで、ディスプレイの右端上が少し欠けて見えるデザインになっています。
“欠け”のように見える新たなノッチは、パッと見て目立つことはありませんし、ステータスバーの右端をつぶすだけで使い勝手が悪化しないので、Androidにとっては正しいノッチと言えます。
Android Pのリリースに合わせて、MWC 2018ではノッチフォンがたくさん登場しましたが、早々に進化をして別バリエーションが登場しました。次は、センサーを埋め込むために左右欠けたバリエーションが登場しそうですが、これ以外にも新たなアイデアのノッチが登場するかもしれません。
今週は、このあたりで、また来週。