Chrome OS搭載のタブレット「Chromebook Tab 10」が発売
3月26日、教育市場をターゲットにしたChrome OS搭載のタブレット「Chromebook Tab 10」が発表されました。Chrome OSが搭載されたタブレットは、Chromebookがタッチ操作に対応した頃から噂話として出ていましたが、ようやく現実のものとなりました。
Chromebook Tab 10は、Chromebookでも実績があるAcer製で、米国教育市場での圧倒的なシェアをより強固なものにするためと、Chromebookに追従すべく、エントリレベルのiPadを発売したAppleへの対抗製品です。
タブレットの発表と同時に、Appleのお膝元であるカリフォルニア州のクパチーノにある小学校で、Chrome OS搭載のタブレットを教育向けツールとして活用する取り組みを試験的に行っていたことも公表しました。
Chromebook Tab 10のスペックは、SoCにARM Cortext-A72を採用するRockChipのRK3399を搭載、ディスプレイは、9.7インチで解像度が2048 x 1536、264ppiのタッチスクリーン搭載です。メモリーは4GB、ストレージは32GBです。ワコム製の電磁誘導方式(EMR)のスタイラスを標準搭載しており、タッチ操作だけではなくペン操作にも対応します。
Chromebook Tab 10は教育市場向けとしていますが、2018年4月より329ドルでアメリカで一般販売も予定されています。Chrome OS搭載されているので、一部のAndroidアプリも動作します。Androidタブレットは、壊滅に近い状態ですがChrome OS搭載のタブレットが登場することで息を吹き返すことになるのか春からの動きに注目です。
低価格を武器にアメリカの教育市場でシェアを伸ばしたChromebookに、ようやくタブレットのバリエーションが追加されました。タブレットの代名詞とも言えるiPadは、初代のリリースされたのが2010年で8年目です。よって、小学低学年の子供達は、生まれた時からタブレットが生活の中にあり、仕事で使われることが多いノートPCよりも当たり前の存在のはずです。GoogleとAppleが、教育市場にタブレットを売り込んでいるのは、このした背景も関係しているはずです。当の子供たちは、あたりまえのものとして受け入れて使いこなすはずです。
コンピュータ支援教育は古くからある分野ですが、その切り口は変わり映えしないものが多くあります。Chromebook Tab 10やiPadなどのタブレットがあたりまえになれば、これのタッチパネルやペン、そして、カメラを使ったARの学習コンテンツが考えられて、コンピューター支援教育で使われるコンテンツにも新しい波が来ることになりそうです。
未認証端末でGAppsが使えない日が来る?!
3月28日、XDAがGoogle未認証の端末で、GAppsと呼ばれるGoogle純正のアプリが使えなくなる可能性があると伝えています。
話の発端は、Playストア アプリの「設定」に「端末の認証」という表示項目が追加されて、ここに「認証されていません」と表示されるようになったためです。認証されている端末であれば、ここに「認証済みです」と表示されます。
筆者もPlayストアア アプリで「認証されていません」と表示される端末を所有しています。
今のところは、Playストアからアプリもダウンロードできますし、GmailやYouTubeなどのGoogle純正アプリも使えます。XDAでは、中国製の一部の端末でブロックされて使えないと伝えています。よって、いま問題のない端末でも、いつの日か突然使えない日が来る可能性も考えられます。
この認証は、Googleが定めた互換性に従って端末が開発されて、定められた互換性テストをパスした端末に与えられます。
Android端末の互換性は「Android Compatibility Definition Document(CDD)」に定められており、これに従って端末を開発していることが要求されています。ドキュメントはウェブで公開されており、Androidのバージョンごとに事細かに定義されているので、気になる方は一読しても良いかもしれません。
CDDに基づいて開発された端末は、Compatibility Test Suite(CTS)と呼ばれる互換性テストをパスすることで、晴れてAndroid端末と名告れて、先のPlayストアの「端末の認証」表示が「認証済みです」になります。
今回の一件でわかるのは、GoogleはカスタムROM自体は寛容でも、GAppsの利用に関しては自己責任ではなく、Googleがコントロールする方針のようです。
今週は、このあたりで、また来週。