Googleがポッドキャストへ再参入
Googleがポッドキャストアプリ「Google ポッドキャスト」の提供を開始しました。すでにPlayストアから無償でダウンロード可能になっています。
Googleは、かつて「Google Listin」というアプリを提供していましたが、2012年に提供を終了しています。いままで、純正アプリがなかったために、Androidでポッドキャストを聞こうとすると、サードベンダーのアプリが必要になります。このおかげか、Androidには優れたポッドキャストアプリがいくつもリリースされています。
たとえば、筆者も愛用しているPocket Castsやポッドキャストプレイヤー、Podcast & Radio Addictは代表例です。
機能は限定的だが間口は広い
筆者が愛用するPocket Castsと比較すると、Google ポッドキャストアプリの機能は限定的です。
たとえば、Pocket Castsでは、新着エピソードがあると自動でダウンロードする機能があります。また、これを聴き終えた先から削除する機能もあります。Googleポッドキャストでは、ストリーミングで聴くことを前提としたつくりで、ダウンロードは手動で操作します。また、エピソードの削除は、聞き終えたもの、途中まで聞いたものに対して、時間を指定して削除できます。
Googleは再参入しただけあり、Google ポッドキャストでは「人気のポッドキャスト」「注目のポッドキャスト」「コメディー」「ニュース、政治」など各カテゴリに分類されたものを参照でき、気になる番組を分かりやすく探せるようになっています。また、国内向けに配信されている番組がレコメンドされているのも見逃せません。
幾度となくブームと言われますが、ポッドキャストが多くの人たちにとって、馴染み深いメディアではないので、とっつきの良さと裾野を広げることに赴きを置いて開発されていること自体は好感が持てます。こうしたことは、Googleだからできることで、ポットキャストアプリだけで勝負するデベロッパは取り組みづらいからです。
Google ポッドキャストは、先行するPocket Castsと比較すると見劣りする部分が多くあります。今回のアプリは、改めてAndroidでポッドキャストを楽しむための下地づくりの一環としてリリースされたと考えるべきなのかもしれません。この次の展開としては、お得意の機械学習によるレコメンド機能が追加されるでしょうし、スマホだけではなくGoogle Homeへの展開なども考えられます。また、ポッドキャストは収益化が難しいと言われていますが、広告による収益化モデルなども考えられるかもしれません。
オススメのポッドキャスト
音声によるメディアは、ながらで楽しめることがメリットです。
たとえば、コーディングをしている最中でもポッドキャストであれば楽しめます。また、日本語によるテック系のポッドキャストも増えているので、オススメのポッドキャストをご紹介しておきます。いずれもGoogle ポッドキャストから購読できるので、これから始めてみると人も簡単です。
Rebuild.fm
2013年2月から配信されており、IT技術やガジェットに関する話題を取り扱うポッドキャストです。毎回、ゲストを向かえてソフトウェア開発に関する話題を中心にしてトークを行います。MCを勤めるのは、Perlコミュニティで活躍する宮川達彦氏です。配信間隔は週1回です。
Backspace.fm
2014年1月から配信されている1週間分のテック・ガジェットニュースを取り扱うポッドキャストです。キャスターは、drikin、mazzo、yukaの3名で、drikinとyukaは、アメリカのサンフランシスコ在住なので、米国のIT事情などをいち早くポッドキャスト内で紹介することもあります。配信間隔は週1回です。
WoodStreamのデジタル生活
ポッドキャストは、iPodから始まったのでApple系の話題を扱うポッドキャストが多い中で、Microsoftの製品や技術を楽しくわかりやすくお話しするポッドキャストは貴重な存在です。配信間隔は週1回です。
マイクロソフトの製品や技術を楽しくわかりやすくお話しするポッドキャスト番組です。毎週週末に配信しています。
見方を広げてくれる
いずれの番組も、あるものごとに対して個人の意見が聞けます。このようなパソーナルリティーを強い感じられるのもポッドキャストの魅力です。まだ、聞いたことがないという方は、Googleポッドキャストがリリースされたのを機会にはじめてみてはいかがでしょうか。
今週は、このあたりで、また来週。